この半年間、多くの人がMicrosoftから漏れ出した無認可の初期の「Windows 7」テストビルドを昨年終わりごろからダウンロードし続けている(「6519」シリーズだ)。2009年終わりごろにリリースが予想されているこのWindowsクライアントの次期バージョンに含まれる何らかの新機能について、彼らはどんなものでもよいから、何某かの手掛かりを探し求めているのだ。

しかしWindows 7の新機能となる可能性がありながら、まだあまり憶測がされていないものがひとつある。これは「Windows Sensors」呼ばれる。(匿名を希望するテスターから筆者に送られてきたWindows 7の初期ビルドからのスクリーンショットをご覧いただきたい。)
Windows 7のコントロールパネルの「Hardware and Sound」カテゴリで言及されているこのミステリアスなWindows Sensorsとはいったい何なのか?「Windows SideShow」「Tablet PC setting」「Game Controllers」と並んでいる。Microsoftは新たな進歩したマルチタッチやジェスチャー認識機能がWindows 7の新機能のひとつとなることを認めたが、それを可能とするためのセンサーの類なのか?(モニターのベンダーであるAlbatronは最近、マルチタッチに必要とされるセンサーを取りいれた近日リリース予定のLCDモニターをデモしている。)

それならつじつまが合うが、おそらくそれ以上の何かが進められているだろう。上のスクリーンショットを見てほしい。これは同じ初期のWindows 7ビルドから得た「Windows Sensorsの使い方を学ぶ」スクリーンである。「コンピュータ上のプログラムはWindowsと互換性のあるセンサーとコミュニケートすることができる」とされている。ここでは「Windows Media Player」と「Inbox−Windows Mail」をサブカテゴリとして呼び出す。そしてユーザーには「互換性のあるプログラムとセンサーがインストールされた際には」通知されるようにするためのオプションを提供している。これはWindows Media PlayerとWindows Mailがマルチタッチを活用できるようになるアプレットの例だということを単に意味するのだろうか?
おそらくここではそれ以上のことが考えられていて、Windows Sensorsは「Plug and Play」の次期バージョンとなるのかもしれない――Windowsがどのような周辺機器やデバイスが自動的に接続またはシンクできるか、あるいはされるべきかを自動的に「感知する」ための手段なのだ。Sensorsはまた、ホームオートメーションシステムのカギとなる。Windows 7はWindows Sensorsを通してユーザーの冷蔵庫、レンジ、そしてホームセキュリティシステムのコントロールハブとなるのだろうか?
筆者はまた、MicrosoftのWindowsチームがWindows 7をもっと状況や所在地を認識できるように試みているとの噂も聞いている――例えば部屋が薄暗くなったことを「感知して」スクリーンを自動的に明るくするなどである。Windows Sensorsは何らかの形でこうしたシナリオにかかわるだろうか?
たしかに本稿は答えよりも疑問のほうがはるかに多い。知っての通り、MicrosoftのWindowsチームはWindows 7の機能については現時点では口を閉ざしたままなのだ。かといってそれはわれわれが発表禁止命令下に置かれているというわけではない。
アップデート:ほかの可能性としては?Windows 7のWindows Sensorsは携帯電話のセンサーを認識し、シンクするのかもしれない。または将来の携帯電話と同じように周辺に対する認識を提供するのかもしれない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ