Microsoftは今週米国でオンラインソフトウェアストアを開始し、オプティカルドライブをもたないネットブックPCユーザーがもっと簡単にソフトウェアを入手できる手段として宣伝している。
米国時間11月13日に当地でオープンした「Microsoft Store」は、ユーザーがMicrosoftのハードウェアとソフトウェア――ゲーム、キーボード、ゲームとゲーミングコンソール、Windows(クライアントとサーバのバージョン)、Officeそして開発ツール――を購入、ダウンロードすることを可能とする。これは再販業者またはボリュームライセンス契約を通して購入する傾向のある製品である「SQL Server」「System Center」「SharePoint Server」などのビジネスアプリケーションはストックしていない。
Microsoftのシニアプログラムマネージャーを務めるTrevin Chow氏は、同氏の11月13日の個人ブログ記事のなかで電子ソフトウェア配布(ESD)の魅力――とくに成長しつつあるネットブックのユーザーにとっての――を強調した。
「ネットブックなど、軽量化したラップトップがますます一般的になっている世界で、ESDはオプティカルドライブが容易にアクセスできないときに助けになる。新しいマシンを自宅でセットアップする際に私がまずすることは、Windowsアップデートを稼動させ、たとえば「7-zip」などの自分が使うフリーウェアを全てダウンロードすることだ。ESDをMicrosoftのソフトウェアに拡張することで、さまざまな顧客にとって全体的な利便性を向上させることができる。顧客がスピーディなデスクトップゲーミングPCを使おうと、最新のネットブックを使おうとに関係なくである。」
このMicrosoft Storeはどこからともなく姿を現したのではない。Microsoftはこの電子配布サイトを英国、ドイツ、韓国でしばらく前から運営している。
Microsoftはまた、電子ソフトウェア配布のコンセプトをWindows Marketplaceの取り組みを通して数年間テストしてきた。Windows MarketplaceはMicrosoftの「デジタルロッカー」技術に依存したオンラインストアであり、「複数の再販業者から何百ものソフトウェアタイトルを購入してダウンロードする」ことができる。デジタルロッカーでは、顧客のプロダクトキーと購入情報を保存し、顧客が単一のロケーションからソフトウェアをバックアップして再インストールすることを可能とする。
Microsoft StoreがWindows Marketplaceに置き換わるのかどうかは定かでない。(現在Marketplaceサイトはいまなお存続している。)Microsoft StoreがMarketplaceと同じデジタルロッカー技術を使っているかどうかも不明である。筆者はこの2つの疑問についてMicrosoftにさらなる情報を求めているので、回答を得た時点で本記事をアップデートする。
新しいMicrosoft Storeではまた、ユーザーは購入した製品のメインストリームサポートが終了するまでは、その購入したソフトウェアを再ダウンロードし、再インストールすることができる。「通常これは製品がリリースされてから5年間である」とChow氏はそのブログエントリで述べている。
Microsoftの製品をオンラインストアで購入しようと思いますか?Windows Marketplaceのユーザーまたは米国外のMicrosoft Storeのユーザーで、Microsoft ESDに関するこれまでの体験を報告できる人はいませんか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ