この数カ月間は比較的静かだったが、MicrosoftとGoogleがウェブ上のオフィスアプリケーションの提供でどちらがより成功を収めるかをめぐる論争で、またもや舌戦と顧客獲得戦が再燃した。
米国時間11月17日、MicrosoftはSoftware + Service戦略の一要素を今週ローンチする:「Exchange」と「SharePoint」のMicrosoftがホストするバージョンの最終版である。Microsoftはサンフランシスコのイベントにおいて成長中のMicrosoft Onlineサービスファミリーのうち2つをローンチすると、同社関係者は述べている。
Googleは先週、MicrosoftのソフトウェアからGoogle Appsに乗り換えた企業ユーザー数社について宣伝していた。それと同時に独立した研究者グループ(このうち数人は以前Microsoftで勤務していた)が――Microsoftが資金を提供していない――ある研究を発表した。これによるとGoogleによるウェブホステッド生産性サービスは、企業顧客に対する勢いを増していないという。ClickStreamと呼ばれる会社による本調査は、「OpenOffice」が「Google Docs」と比べて5倍人気が高いという調査結果を示した。
Google関係者はGoogle DocsとGoogle Appsには「何百万」ものユーザーがいると述べていた。しかしBusiness Weekの記事が最近指摘するには、Googleは依然としてホステッド生産性アプリについては、あまり多くの企業や有料ユーザーを抱えていないようだという。
Microsoftは、Officeクライアントとサーバ製品ファミリーをクラウドで稼動させるオプションを、いつどのようにして顧客に提供すべきかについてまごついている。
最近までMicrosoftは、現在はベータの段階にあるOffice Live Workspace技術を通してOfficeにオンラインコラボレーション機能を追加することに注力していた。しかし10月末にMicrosoft関係者は、同社が「Office 14」アプリケーションの一部をウェブベース版でリリースする計画もあることを発表した。これは「Internet Explorer」「Safari」「Firefox」など様々なブラウザ内で動作できるというものである。
「Office Web Application」と呼ばれるものの最初のプライベートテストリリースは、2008年末までにリリースの予定である。(MicrosoftはOffice 14がいつ出荷されるかについては最新情報を出していない。つい最近までは2009年のようだったが、なかには2010年初期の可能性が高いという向きも出てきた。)
MicrosoftのOffice WebアプリがMicrosoft Office 14と全く同じ機能や特徴をどの程度提供するのかについて知ることは難しい。そのコードを試してみる機会を得たユーザーは、いたとしてもわずかな数であるためだ。筆者はOffice Web Appsで作成された文書は、ローカルPCに直接保存することができないという話を聞き続けている。これをMicrosoft関係者に質問すると、彼らはOffice Web Apps文書は、ローカルマシンにダウンロードする前に、まずSharePoint Workspaceに保存する必要があると述べていた。テストバージョンがリリースされれば、このような「思いがけない奇癖」がもっと発見されるのは間違いないだろう。
企業ユーザーのみなさんへ:MicrosoftまたはGoogleのウェブベースの生産性ソリューションを試運転することに興味がありますか?この種のサービスを配備するならマストアイテムだというものは何ですか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ