米国時間1月26日、Microsoftは「Internet Explorer (IE)8」ブラウザの最終版に近いテストビルドを、一般の人々を対象にダウンロードによる提供を始めた。
この「IE8 Release Candidate (RC)1」は、MicrosoftがIE8の最終版をリリースする前に提供を予定している最後のパブリックビルドである。最終版は単独ダウンロードおよびWindows 7の一部として提供される予定である。(Microsoftは引き続き、同ブラウザの小規模なプライベートビルドを選定されたテスターに対して今後数週間または数カ月間にわたり提供する予定だ。)
Microsoftは32ビットVista、64ビットVista、そしてWindows XP用のIE8 RC1製品を、この最新のブラウザビルドを試すことに関心があるという誰もがDownload Centerから入手できるようにした。
このRC1ビルドでは、Microsoftは昨夏にテスターに提供した「Beta 2」バージョンに対し、パフォーマンスの調整、互換性の強化、そしていくつかのかなりマイナーな変更を加えている。Microsoft関係者は、このIE8 RC1ビルドを「プラットフォーム完備」と呼んでいる。これは、開発者とユーザーは今後リリースされる製品において、プログラミングまたはユーザーインターフェース上の変更をもはや予期すべきではないことを意味している。
Beta 2以来、何が変わったのか?
- 互換性リストの強化:Microsoftは希望するユーザーに対して、ユーザーが互換性ビューボタンを押すことを必要とせずに、デフォルトで自動的に互換性ビューで閲覧できるような2000件のサイトのリストを提供する。(MicrosoftはIE8と互換性を備えるようにアップデートされたサイトを反映するために、同リストを2カ月毎に更新する予定であると、同社関係者は述べている)。
- 新しい「ClickJacking」防止オプション:開発者はクリックジャッキングを検出、防止するためにページヘッダーにタグを加えることができるようになる。Microsoftによると、IE8では「タグを挿入するサイトを検出し、ホストが選んだコンテンツはそのコンテンツにフレームを付けることが認められないということを表示する新たなエラースクリーンをユーザーに提供しながら、そのコンテンツを新しいウィンドウで開くオプションを提供する」という。
- Smart Addressバーに対する変更:ユーザーのサイト履歴によるURLのマッチングのほかにも、このバーはユーザーの履歴やお気に入りのタイトルとのマッチングも改善された。
ほかにも変更点としては、ページロードを迅速化させるパフォーマンスの調整;「Instant Search Box」に対する変更(下部に「quick pick menu」が含まれ、ユーザーは異なる検索プロバイダ間でお気に入りの検索の提案をトグルできる);「CSS 2.1」へのフルサポート;そして「InPrivate Blocking」を(「porn mode」の一部として)「InPrivate Filtering」に改称したことがある。IE8 RC1では、ユーザーは手動でInPrivate Filtering設定の閾値を「3」から「30」にまで調整することができる。IE8で何が変更したかについての全リストはここから見られる。
Microsoftが最近認めたとおり、IE8 RC1は「Windows 7 Beta」の上では動作しない:Windows 7テスターでRCを試してみたい人は、それをバーチャルマシン上で動作させる必要がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ