検索クエリのシェアを拡大するにあたってMicrosoftが重要な戦略と位置づけているのが、リニューアルとマーケティングだ。Advertising Age(Ad Age)の最新のレポートによると、このマーケティングは1億ドルに相当するようだ。
Ad Ageは4月1日、広告代理店のJWTがMicrosoftの「Live Search」のリニューアルとマーケティング契約を獲得したと発表した。Ad Ageは次のように記している。
業界幹部は、Microsoftが6月に最新の検索エンジンをプッシュするための契約を、WPP傘下のJWTが獲得したことを明らかにすると予想している。この契約の推定金額は8000万ドル〜1億ドルで、オンライン、TV、印刷物、ラジオで展開するといわれている。
(JWTは、Microsoftが昨年、業務ソフトウェア向けに打った「People Ready」キャンペーンも手がけている)。
Microsoftは、Windowsブランドを活性化するキャンペーン「Life Without Walls」で、推定3億ドルを広告代理店のCrispin Porterに支払ったといわれている。最新の「People Ready」キャンペーンは、推定2億ドルといわれている(現在、同キャンペーンは「It’s Everybody’s Business(全員が関係ある)」フェーズに入っている)。さらには今回、“Kumo”かなにかの名称になるといわれているLive Searchのリニューアルで、最大1億ドルを費やすことになった(私はいまでも、LiveSearchの新ブランド名は“Kiev”ではなく、Kumoと思っている。Kievは私が耳にした開発コード名だが、旅行、セレブ情報、へルスケアなど、業界直下型のMicrosoftの検索技術と関係が深そうだ)。
もちろん、1億ドルというのは大きな金額だ。だが、Ad Ageのサイトのコメントにあるように、Microsoftは当初、数十億(正確には450億ドル)を費やしてYahoo!を買収し、検索シェアを拡大しようとしていたのだ。
1億ドルの広告キャンペーンと再ブランディングにより、ユーザーは“Googleする”から“Kumoする”気になるだろうか? 読者の皆さんはどう思われますか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ