「Windows 8」を探る情報が早くも登場

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子

2009-09-27 00:06

 Microsoftが最新版のWindowsをRTM段階にすると--それ以前のことも多いが--、ユーザーの関心は次のバージョンに移る。

 「Windows 7」と「Windows Server 2008 R2」は、7月後半にRTM段階となった。Windowsクライアント事業部は8月後半には、「Windows 8」のクライアント版とサーバ版に向けた準備を開始している。

 Microsoftの管理・サービス事業部のテクニカルフェロー、Anders Vindberg氏--間もなくこのブログの「Big Brains」インタビューシリーズで登場する予定だ--は実際、Windows 8の計画に関する会議の準備が進んでいることを認めている。Windows 8開発に関連して12の作業グループが結成されており、「8つか9つは管理事業部が関係する」とVindberg氏は述べている(今年4月、MicrosoftはWindows 8向けの分散ファイルシステム・レプリケーション関連の強化と管理機能に興味のある開発者を探していた)。

 数カ月前から、Windows 8情報を探し回っているのが、UX Evangelistブログのハイテク通Stephen Chapman氏だ。Chapman氏は先日、Windows 8の正式版に含まれる・含まれないさまざまな要素に関わっている・関わった人の職務履歴を発見している。

 Chapman氏は、「最新のTLZファイル圧縮エンジンを統合・利用できる」スタンバイ/再起動/統合のプログラミングインターフェイス機能強化に関連した情報を見つけている(TLZが何を意味するのか、私にはよくわからない。この情報によると、「UNIXでもっともよく利用されている」ファイル圧縮技術LZMA(.LZMA)で圧縮したTar(.TAR)ファイル向けのファイル拡張とのことだ)。

 Chapman氏はまた、Microsoftが「PatchGuard」経由でのカーネルパッチ保護に取り組んでいるという情報も見つけている。ブログで、自身が集めた情報を土台にすると、「PatchGuardは明らかにハッカーの作業(おそらくは、ウイルス対策企業も)を多少難しくする可能性がありそうだ」とChapman氏は記している。

 サーバ側でも動きが進んでいるようだ。Chapman氏が入手したオンラインで公開されている職務履歴情報を土台とすると、Microsoftが準備を進めているアプリケーションサーバ「Dublin」が「Windows 8 Server」に統合される可能性もありそうだ(Microsoftは昨年、Dublinは「Windows Server」に統合という大きな構想を持つと話していたが、それがいつになるのかは言及しなかった)。

 Windows 8サーバ版にフォーカスした情報として、Windows 8 Serverを強固なデータセンターOSにするために新機能を開発中と聞いた。これは、顧客にパブリッククラウドのホスティング機能だけでなくプライベートクラウド機能も提供するという、Microsoftのゆっくりだが着実な動きにぴったり合致する。MicrosoftはプライベートクラウドをWindows Serverで固める狙いだ。「Windows Azure」チームが開発した機能や特徴のいくつかは、間違いなくWindows Serverに統合されるはずだ。

 MicrosoftがWindowsの最新版をリリースするサイクルを考慮すると、Windows 8の登場は早くて2011年であり、まだ時期尚早だ。Microsoftの幹部はWindows 7を「メジャーな」リリースで、Windows Server 2008 R2を「マイナーな」リリースとしていることから、Windows 8の特徴をどのように表現するのか、私は関心を持っている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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