Microsoftの公式ブログであるThe .Net Endpointに掲載された米国時間6月30日付のブログ記事によると、Microsoftは現在、2009年8月か9月にリリースを予定している分散アプリケーションサーバ「Dublin」のテストビルドを試すTAP(Technology Adoption Program)テスターの募集を開始したという。Dublinのパブリックベータは、今年後半にリリースするとも記している。
Microsoftの代表者が最後にDublinについて話をしたのは、2008年10月の「Microsoft Professional Developers Conference 2008」のことだ。Microsoftはこの時、Dublinの早期CTP(Community Technology Preview)版をリリースしている。
Microsoftの幹部は、Dublinを「アプリケーションサーバとウェブサーバを組み合わせたもの」と説明している。最終的には、Dublinを「Windows Server」に統合していく計画だが、その前にWindows Server顧客に対し、Dublin技術を別途ダウンロード提供する予定という。
最新のブログ記事では、次のようにDublinを説明している。
「Dublin」は、Windowsの既存のアプリケーションサーバ機能を完成させるもので、「.NET 4」を利用して構築した「Windows Communication Foundation(WCF)」サービスと「Windows Workflow Foundation(WF)」サービスの運用と管理のための追加機能を持つ。
Microsoftの代表者は先日、7月にリリースする「.NET Services」のCTPからワークフローサービスを削除することを認めていた。.NET Servicesは、クラウドOS「Azure」の一部で、.NET Servicesと.NET 4.0を同期化するコンポーネントだ。
Microsoftはまだ、Dublinの出荷時期を明らかにしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ