Microsoftは「Office Mobile 2010」の計画や発表時期について、固く口を閉ざしている(実際、今週も聞いてみたが無駄だった)。
だが、ブロガーのStephen Chapman氏(以前は「UXEvangelist」だったが、「Microsoft Kitchen」にブログ名を改名している)が公開した「Office Mobile 7」についての2009年8月のMicrosoftのプレゼン資料がいくつかのヒントを提供している。
Office Mobileは「Microsoft Office」のミニバージョンで、「Windows Mobile」向けに調整されている。「Office Web Apps」とは異なる(Office Web Appsは、Microsoftと他のベンダーの携帯電話(機種名は未公開)で動くことになる計画だが)。2007年以来、MicrosoftはOffice Mobileをリリースしていない。同社は最新版を開発中と述べているが、いつベータになるのか、正式版はいつ公開されるのかについては、何度聞いてもコメントを控えている。
Office Mobileの最も新しいバージョンは6.1だ。「Word」「Excel」「PowerPoint」のモバイルバージョンが含まれている(アップデート:コメントで指摘があったので、デスクトップの「OneNote」と同期化するOneNoteの基本機能も入っていることを付け加える)。
Chapman氏が紹介しているOffice Mobile 2010のモックアップによると、MicrosoftはメモアプリのOneNoteのモバイル版とコラボレーション製品の「SharePoint」を搭載する計画のようだ。Chapman氏が言及している「SharePoint Mobile」とは、企業向けソーシャルネットワーキング、コンテンツ管理、その他の「SharePoint Server 2010」のコラボレーションツールへのアクセスを提供するものだと私は予想する。スライドは、Office Mobile 2010は「Windows Mobile 7」で動くようにカスタマイズされると示唆している。Windows Mobile 7は、2010年末に提供が予想されているモバイル向けOSだ。
Microsoftがこの計画通りに開発を進めるのであれば、Office MobileとOffice Web Appsを区別するのに--少なくともある程度は--役立つだろう。Microsoftが提供を予定しているWeb版の生産性スイート、Office Web Appsには、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteが含まれている(SharePointは含まれていない)。Office Mobileは現在、Windows Mobile携帯電話の多くにプリインストールされている。これは、Microsoftが先にローンチしたモバイルアプリケーションストア「Windows Marketplace」にとっても自然なことといえる。
Microsoftは先週、「Office 2010」の新しい提供形態を発表した。これには、既存の「Works」を置き換える「Office Starter」、プレインストールされているOfficeからアップグレードできる「Product Key Card」、ストリーミング/仮想化の「Click-to-Run」などが含まれている。
Microsoftの代表者は先に、再販事業者に対し、Office 2010を2010年5月/6月に公開すると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ