DoubleClickのオープンソース版?--Openadsに注目

文:Matt Asay(Special to CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル

2007-12-19 08:00

 新しいリリースを採用してくれる既存または新規の顧客を見つけるのは困難であることが多い。しかし、Openadsは逆の問題を抱えている。1万件ものパブリッシャーがOpenadsの広告ネットワークの最新リリースを採用しており、今後は成長をいかに管理するかが「問題」になるだろう。

 きのうの時点(12月10日時点)でOpenadsの安定版の最新リリース(2.4)を使用しているパブリッシャーが1万件を突破したことを発表できるのを大変うれしく思う。オンライン広告の管理のために従来のパブリッシャーが旧来のリリースからアップグレードし、また新規のパブリッシャーが新たにOpenadsを採用してくれたことによって、わずか3カ月の期間でこのすばらしい大台に到達することができた。

 OpenadsをDoubleClickのオープンソース版と考えてみよう。ただし、Openadsはパブリッシャーに真の選択の自由を提供している点がDoubleClickと異なる。

 メジャーなウェブサイト(ニュースを読んだり友人と交流したりといった目的で誰もがアクセスするウェブサイト)がOpenadsを使用していたとしても、それはちょうどそうした大手ウェブプロパティがインフラストラクチャの構築にMySQLやその他のオープンソースのソフトウェアを使用しているようなもので、それほど驚くに当たらない。真の価値を手に入れるために、なぜライセンス料金やゲート料金のために金を無駄遣いする必要があるのだろうか。

 この傾向は、GoogleがDoubleClickを買収したことによってますます加速している。ある企業がたとえどんなに「無害」な会社だとしても、ウェブは1社の企業に所有されるべきではない。ユーザーは選択の自由を望んでおり、Openadsによってそのような自由が確実に手に入るのだ。

 Openadsはオープンソースであるか否かにかかわらず、トップクラスの注目企業である。Openadsはオンライン広告市場の方向性を逆転させ、従来そうであったようにそれをコピーレフト化する可能性を秘めている。成り行きを見守るのが非常に楽しみだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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