オープンソースとロングテールの関係:Wired編集長C・アンダーソン氏のインタビュー

文:Matt Asay(Special to CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル 2008年01月16日 08時00分

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 最近、Wiredの編集長であり、来る2月7〜9日にカリフォルニア州ナパバレーで開催されるOpen Source Think Tankで基調講演をすることになっているChris Anderson氏にインタビューする幸運に恵まれた。その独自の理論からして「商用オープンソースの未来」というテーマを掲げたこのイベントの看板としてふさわしい人物だと思う(入場できるのは招待客に限られるが、申し込みはまだ受け付けている)。

 誰でもChris Anderson氏の「ロングテール理論」の記事、著書、ブログについて聞いたことがあるはずだ。もし聞いたことがないという人がいるなら、その人は地球人ではない(別にそれが悪いと言っているのではない)。数多くの小さい市場に大きな機会があるというAnderson氏の理論は、テクノロジのおかげでマスマーケット製品の開発を超越して個人の好みに合わせることがますます可能になり、そうすることがますます奨励され、さらにはそうすることが求められさえする世界において的確な説得力をもって響く。

 ChrisはWiredの元記事で次のような持論を展開している。

 消費者はあまりの長きにわたって、まったく一般的とはいえない基準に合わせられた製品の横行に苦しみ、死ぬほどつまらない夏の大ヒット映画や作為的な人気商品への服従を強いられてきた。なぜか。理由は経済学の法則にある。われわれが一般大衆の好みであると思い込んでいるものの多くは、実は需要と供給の不均衡(流通の非効率性に対する市場の反応)によって人為的に作り出されたものなのである。

 しかし、物理世界に存在する無償の製品(または少なくともそのようなものの存在を知ること)によって消費の経済学は劇的に変わってくる。

 筆者は少しの間Chrisと話をして、彼の理論がどのようにオープンソースに適用されるのかを理解した。Chrisの意見を聞くうちにロングテール理論をオープンソースに適用する方法についての筆者の考えがやや単純すぎたことが分かり、再検討を促されることとなった。

 Q:ロングテールはオープンソースにどのように当てはまるのか。

 Anderson氏:誰でも好きな理由でそれを利用する任意のユーザーのためにソフトウェアを作成することができる。これこそオープンソースに適用された場合のロングテールである。オープンソースは基本的に誰もが参加できる市場である。実力主義の世界だ。才能のある開発者を発掘する手段としては、大卒者を採用するといった旧来のモデルに比べてはるかに効率的である。

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