Windows 7で新しく導入されたジャンプリストは、ユーザーが望むものを探しやすくし、アプリケーションごとのよくある作業が実行しやすくなるように設計されている。新しいものは何でもそうだが、ジャンプリストを生かすには少し使い慣れる必要があるが、ユーザーはおそらくそれだけの価値があったと思うはずだ。この記事では、この便利な機能を活用するのに役立つヒントをいくつか紹介する。
1.ジャンプリストのサイズを設定する
ジャンプリストの主な部分は、「最近使ったもの」「よく使うもの」のリストだが、これらは最近アクセスした、あるいは頻繁にアクセスしている項目のリストで、自動的に作成される。デフォルトでは、「最近使ったもの」「よく使うもの」の部分に表示されるのは10項目までとなっている。この上限に達すると、古い項目は削られ、新しい項目が追加される。
もしジャンプリストの「最近使ったもの」「よく使うもの」の部分に表示される項目の数を増減したい場合には、まずスタートボタンを右クリックし、[プロパティ]をクリックする。次に、「タスクバーと[スタート]メニュープロパティ」ダイアログボックスの中の、[カスタマイズ]ボタンをクリックする。そして、「[スタート]メニューのカスタマイズ」ダイアログボックスで、「スタートメニューのサイズ」の部分にある「ジャンプリストに表示する最近使った項目の数」の値を変更すればよい。
2.リストに特定の項目を常に表示する
「最近使ったもの」「よく使うもの」には、最近利用した、あるいは頻繁に利用している項目の自動的に作成されたリストが表示されるが、このリストに特定の項目を固定表示させることもできる。この場合、ジャンプリストに「いつも表示」という領域が追加される。固定表示に指定された項目は、手動で解除されるまでリストに表示され続ける。
ジャンプリストの「最近使ったもの」「よく使うもの」の部分にすでに表示されている項目を固定表示にしたい場合、押しピンのアイコンをクリックするだけでよい。もし2つのアプリケーションで開くことのできる項目やファイルタイプがあり、ある項目が一方のアプリケーションのジャンプリストに表示されている場合、その項目をタスクバーに表示されている別のアプリケーションのジャンプリストに固定表示させるのは簡単だ。これには、最初のアプリケーションのジャンプリストに表示されている項目を、ただタスクバー上にある別のアプリケーションのアイコン上にドラッグアンドドロップすればよい。
Windowsエクスプローラーで表示されるファイルを固定表示にすることもできるし、ショートカットを固定表示させることも、Windowsエクスプローラーのジャンプリストに好きなフォルダを固定表示させることもできる。
3.検索条件を固定表示する
ファイルに対する特定の検索を繰り返し実行しているような場合は、検索条件をWindowsエクスプローラーのジャンプリストに固定表示させることもできる。これには、まずWindowsエクスプローラーを立ち上げ、検索ボックスに条件を入力する。ウィンドウに結果が表示されたら、[検索条件を保存]をクリックする。そして、ナビゲーションウィンドウに検索条件が表示されたら、それをタスクバー上のWindowsエクスプローラーのアイコンにドラッグアンドドロップしてやればよい。これで、ジャンプリストに検索条件が固定表示されるようになる。もしナビゲーションウィンドウの場所を空けたければ、保存した検索条件を右クリックし、[削除]を選択すればよい。
4.テンプレートを固定表示する
何らかの種類のテンプレートを繰り返し使う場合は、そのテンプレートをそのアプリケーションのジャンプリストに固定表示しておけば、時間と手間を省くことができる。これは、電子メール、ワードプロセッサー、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトなどで便利に使える手法だ。
5.ジャンプリストをクリアする
ジャンプリストの「最近使ったもの」「よく使うもの」の領域に項目が多くなりすぎたと思ったら、消すこともできる。「最近使ったもの」「よく使うもの」の領域から1つの項目を消したい場合は、その項目を右クリックし、「この一覧から削除」を選択する。「最近使ったもの」「よく使うもの」のすべての項目を、すべてのジャンプリストから消したければ、まずスタートボタンを右クリックし、[プロパティ]を選択する。次に、「タスクバーと[スタート]メニューのプロパティ」ダイアログボックスの「最近開いた項目を[スタート]メニューとタスクバーに保存し表示する」というチェックボックスを外し、[適用]をクリックする。さらに、「最近使ったもの」「よく使うもの」の領域を再び使えるようにするために、このチェックボックスを再選択し、[OK]をクリックすればよい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。