サーバの管理作業は、適切なツールを使用することでずっと楽なものになる。そこで本記事では、Microsoftのサーバ製品にまつわる管理作業を行ううえで欠かせないツールを10個紹介する。
Microsoftは、サーバの管理作業に役立つツールを驚くほどたくさん提供してきている。こういったツールはあまりにも数多くあるため、その中から筆者のお気に入りを選び出し、以下に紹介することにした。
#1:System Center Capacity Planner
このツールは、Microsoftから提供中止の発表がなされている。そういったツールを本記事の最初に紹介することを不思議に感じる方がいるかもしれない。しかし、System Center Capacity Planner(図A)はとても有益なツールであると考えているため、とにかくここで紹介しておくことにしたい。このツールに馴染みのない方のために説明しておくと、これは計画しているサーバ配備が、予想される作業負荷に耐えられるかどうかを判断するために使用するツールである。
Microsoftによると、System Center Capacity PlannerはSystem Center Configuration Manager Designerによって置き換えられることになるという(なお、筆者はまだこの新しいツールを使用したことがない)。ただ、System Center Capacity Planner提供中止のお知らせを読む限りでは、同ツールの入手が不可能になったと示唆されているものの、本記事執筆時点ではまだ、サードパーティーのサイトからだけではなく、TechNetオンラインのサイトからもダウンロードできるようになっている。
#2:PowerShell
Microsoftのサーバ製品は、PowerShell(図B)を用いることで、ほとんどの管理作業をコマンドラインから行えるまでに進化している。最近の同社サーバ製品のほとんどには、PowerShell上で動作する管理ツールが含まれている。このことはつまり、GUIを通じて行える管理タスクすべてがコマンドラインから、あるいはPowerShellスクリプトを用いて実行可能であるということを意味している。なお、PowerShell 2.0はMicrosoftのこのページからダウンロードすることができる。
#3:ベストプラクティスアナライザ
ベストプラクティスアナライザ(図C)とは単一のツールのことではなく、サーバの配備状態を分析し、それらをMicrosoftの推奨するベストプラクティスに確実に合致させるためのツール群に付けられた名称である。このツールはMicrosoft Exchange Server(以降、Exchange Server)用やMicrosoft SQL Server用、Windows Small Business Server用など、同社のサーバ製品ごとに個別に提供されている。