Windowsの次期バージョンについての詳細はほとんど明らかにされていないものの、その姿を予想することは不可能というわけでもない。本記事では、「Windows 8」に搭載されそうな機能や、考えられ得る変更点、Microsoftのマーケティング戦略を予想する。
Windows 8はこうなるのではないか、というさまざまな噂が飛び交っているものの、Microsoftは具体的な詳細をほとんど明らかにしていない。そこで筆者は、自分なりに予想を立て、それらを公開することにした。ただし、これらの予想のほとんどは個人的な推測の域を出ていないという点について理解しておいてほしい。筆者はMicrosoft社内の情報を知っているわけではなく、未来が見える水晶玉を持っているわけでもないのである。
#1: ARMアーキテクチャがサポートされる
Microsoftから発表があったように、次期WindowsではARMアーキテクチャのサポートが確実になった。ARMプロセッサはさまざまな家電製品に採用されているため、同社がWindows 8をPCやタブレット機器だけではなく、携帯電話にも対応させようと考えていることは間違いないと言えるだろう。
#2:サーバ用OSから枝分かれしていく
Windows XPの時代が来るまでは、サーバ向けのWindows Serverとデスクトップクライアント向けのWindowsはまったく異なるOSであった。しかし、近年になってMicrosoftは、デスクトップ向けOSとサーバ向けOSの設計において同一のカーネルを採用することで、開発コストの低減を図ろうとしている。とは言うものの、筆者はMicrosoftがこの戦略を捨て去るかもしれないと考えている。WindowsのクライアントOSは、(特に、ARMが新たにサポートされることで)Windows Server OSとは異なった道を進んでいくというのが筆者の見解である。その結果、Microsoftは2つのまったく異なる開発サイクルを維持するという戦略を復活させざるを得なくなるだろう。ただし、こういったことがWindows 8の開発において起こるかどうかは定かでない。