侵入検知システムの開発元Immunity、SMB2脆弱性を突くリモートエクスプロイトを開発

文:Ryan Naraine(Special to ZDNet.co.uk) 翻訳校正:編集部

2009-09-18 15:30

 侵入テストシステムを開発するImmunityのセキュリティ研究者は、MicrosoftのWindows OSにおいて未パッチのセキュリティホールを突く信頼性の高いリモートエクスプロイトを開発した。

 Kostya Kortchinsky氏が率いるエクスプロイト開発者のチームは、Server Message Block 2(SMB2)の既知の脆弱性を攻撃して、そのリモートエクスプロイトを開発した。これは、Immunityの侵入テストプラットフォームCanvasに組み込まれている。ImmunityのDave Aitel氏によると、このエクスプロイトは全バージョンのWindows VistaおよびWindows Server 2008 SP2に打撃を与えるという。

 ImmunityのCanvasは、IDS(侵入検知システム)や、同じく侵入テスト技術を手がけるより大規模な企業などでリスク管理ツールとして使用されている。

 MetasploitのHD Moore氏によると、無料で入手できるMetasploitプロジェクトのエクスプロイト開発者も、この脆弱性に対する信頼性の高いエクスプロイトをまもなく完成させる予定という。

 この脆弱性は元々、攻撃者がWindows 7またはWindows Vistaマシンをリモートからクラッシュさせることができると言われたが、MicrosoftによるとWindows 7のRTMバージョンには影響しないという。このセキュリティホールは、RC1の直後にリリースされたWindows 7のビルド7130で修正されているようだ。Windows VistaおよびWindows Server 2008ユーザーに対する危険は依然として残されている。

 パッチが提供されるまでの間、SMB v2を無効にして、ファイアウォールでTPCポート139および445をブロックすることが推奨されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ

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