What's up, man?
前回の道場では、「まず、自分の楽しいことを思い浮かべて下さい。そして、それが英語とどう結びつくのか考えて下さい」という宿題を出しました。この答えを考えてみましたか? 考えることはとても大切です。ぜひ時間をかけて考えてください。
また、前回英語の学習で重要なこととして以下の3つを挙げました。
- モチベーション(やる気)の維持
- 学習成果の展開が見えること、それが楽しいものであること
- 効率的な学習の方法論
しかし、学習成果の展開が見えることと、効率的な学習方法論は、モチベーションの下支えをしているに過ぎず、実は英語学習の成功は「モチベーションの維持」にかかっていると言っても過言ではないのです。今回のテーマであるモチベーション=やる気は、人によって、またその人の置かれている状況や生まれ持った性格によっても変わってきます。
ダイエットが続かない人は英語の勉強も続かない
任天堂の「Wii Fit」をご存知ですか? 足の下にボードを置いて、ゲームや運動が楽しめます。私は健康のために筋肉トレーニングとヨガをやっていますが、ゲームを起動すると最初にバランス年齢と体重が測定できます。特に体重の推移は、モチベーションの低下を防ぎ頑張ろうという気にさせてくれるので、運動する時間がない時も体重だけは測定します。
どんな小さな努力でも、続けることは、後で追従を許さない力となります。小さな努力を続けるには、Wii Fitの体重測定のようなちょっとしたモチベーションを維持する仕掛けも必要です。
私にとってTOEICは、Wii Fitの体重測定です。体重は面白いもので、馬鹿食いした後でも体重が増えていなかったり、全然食べていないのに体重が減らなかったりします。変に落ち込まないためにも、定期的な体重チェックが必要です。だからTOEICは、仕事が忙しくて勉強できなくても定期的に受験することをオススメします。
TOEICに関して言えば、ある程度勉強して成果が出そうになってから受験するのは間違いだと思います。たいていの場合点数が伸びずヘコんでしまい、努力を諦めてしまいます。TOEICは遊び感覚で受験すればいいのです。実力がつけば嫌でも点数は伸びるので、心配しないことです。思い出してください、最初にお伝えした合い言葉を。
「英語なんてわからなくてもいい、だって日本人だもん!」
このように、気楽な気持ちでいることも大事なのです。
モチベーションをくすぐる悪魔
英語とダイエットの成功の方程式はシンプル極まりないものです。例えばダイエットは、摂取カロリーを減らし、消費カロリーを増やせばやせます。具体的には、運動をして食事制限をすればいいと皆わかっているはず。英語も同じです。実は、文法も読解もリスニングも、どのように勉強すればいいのかを知ることはそんなに難しくありません。受験科目として何度か英語を勉強したことのある人であれば、だいたいの手法は理解しているはずです。もちろん、この道場でも具体的な方法は伝授しますが、それほど画期的なものではありません。学問に王道なしを再認識することになるでしょう。