「スポーツと仕事」の二足のわらじも大歓迎--「あったらいいな」を実現する企業:ビタミンiファクトリー

遠竹智寿子

2009-08-04 08:00

 夏真っ盛り! 仕事のオフに海や川などで水辺のレジャーを楽しまれている方、また、これからお休みの計画を立てようという方も多いと思います。そんな水辺の安全確保と、環境保護を目的とした「ライフセービング」という活動をご存じでしょうか? 「ライフセービング」は、水難事故防止や救命処置を目的とする社会貢献活動として広がりをみせる一方で、その救命技術を競う競技会が国内外で開催されるなど、ニュースポーツとしても注目されています。

夢の実現に向けて仕事も糧になる度 ★★★☆☆
ワークライフバランス応援本気度 ★★★★★
自己管理能力が必要とされる度 ★★★★★
人を育てて会社も育っていく度 ★★★★☆
社員のやる気を信じる度 ★★★★★
ビタミンアイファクトリーの「あったらいいな」度

 第11回の「あったらいいな」では、ビタミンiファクトリーの営業企画担当として勤務しながら、「全日本ライフセービング・プール競技選手権」で5連覇を達成した林昌広さんにお話をお聞きしました。一般的なスポンサーの付いた「プロ契約」という形態ではなく、社員として働きながらスポーツ選手として活動を続ける林さんの生活は一体どのようなものなのでしょうか? ビタミンiファクトリーでの勤務形態や、現在に至るまでの経緯がとても気になるところです。

ボディジェルからスポーツ玩具まで

 ビタミンiファクトリーは、美容や健康、スポーツ用品の企画、開発、および輸入を行い、商品をオンラインにて販売している企業です。同社企画の第1弾として、天然宝石から抽出したエッセンス配合のボディジェル「ジュエリーエッセンス」を開発し、2006年にオンライン販売を開始しました。ボディジェルというと女性向きのように聞こえますが、実はパソコン疲れによる眼精疲労や肩こり解消の効果があるとのことで、ビジネスパーソンにも人気の商品だそうです。

 そして同社が次に手掛けたのは、次世代型スケートボード「ブレイブボードRipStik (リップスティック)」の輸入販売。同社はRipStikの日本総代理店として公式認定されています。

 ブレイブボードとは、地面をけらなくても滑れるというボードで、米国ではクリスマスに一番欲しい玩具して話題になり、2008年「米国トイ・オブ・ザ・イヤー(アウトドア部門)」を受賞しています。林さんは、この商品の日本展開を図るべく2008年11月に同社に迎え入れられ、現在営業企画部の担当として勤務しています。

出社前には早朝トレーニング

林さんブレイブボードRipStikを手にする林昌広さん

 日本で「ライフセーバー」と聞くと、海水浴場などでの救助員や監視員と同一視されることが多いようですが、「ライフセービングとは、水辺の事故をなくすため、監視や指導、救助、安全面の知識の普及、環境保護、人材育成など、あらゆる活動内容を含んでいます」と林さんは語ります。ライフセーバー技術向上のために競技会も存在し、その訓練や技術をスポーツにまで昇華させたものが「ライフセービング」、その選手が「ライフセーバー」と呼ばれているのです。

 拓殖大学時代にライフセービングと出会った林さんは、1999年の全日本学生選手権にて優勝、卒業後の2000年に日本代表チームに選出された後、これまで継続して国際大会への出場を果たしてきたという実力と経歴の持ち主です。

 2008年の世界大会では、日本代表チームのキャプテンを務めた経験を持つ林さんですが、同年11月にはビタミンiファクトリーに入社し、現在は同社の営業職に就きながらライフセービングの活動を行うという「ワークライフバランス」を実践しています。

 気になる林さんの普段の勤務形態はどのようになっているのでしょうか。「スポーツと仕事」のワークライフバランスを実践している林さんの1週間のスケジュールは、次のようになっています。

月 曜 練習オフ 通常勤務
火 曜 7:00-9:00 プール練習、その後通常勤務
水 曜 7:00-9:00 プール練習、その後通常勤務
木 曜 7:00-12:00 プール練習、午後勤務
金 曜 7:00-9:00 プール練習、その後通常勤務
土 曜 終日 海でライフセービング活動
日 曜 終日 海でライフセービング活動
活動が増える夏シーズンは平日に特別休暇を申請。休暇の日数制限は設けず、会社側の理解を得て活動する

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