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Linuxはコアコンピタンスだがそれを切り売りする時代ではない--ターボリナックス

ターボリナックスという会社名を聞いて、まずイメージするのは「Linuxディストリビューションの会社」ということではないだろうか……。しかし、ターボリナックスの事業は、もはやOSそのものではない。

山下竜大(編集部)  2007年4月23日 13時34分

 「しかし、現在のターボリナックスの最大の強みは、誰にも依存していないということです」(矢野氏)

 以前のターボリナックスは、エンタープライズ分野に参入するために、OracleやHPなどのベンダーの認定を取ることが重要と考えていた。しかし、こうした認定を取ることに依存しすぎるとビジネスそのものを認定ベンダーにあわせて変える必要も出てくる。そこで、「このような他社に依存するビジネスモデルはやめようと思いました」と矢野氏は言う。

 「wizpyを自社ですべて作ったのも、無理にどこかのハードウェアメーカーにお願いすると、我々が必要とする機能を削ったりする必要が出てくる可能性があったからです。パートナー企業とのアライアンスは今後も続けますが、何かを変えなければ得ることができない関係は今のところ無いのが強みです」(矢野氏)

OSSの課題はWindowsを使いたいというメンタル面の克服

 OSS普及促進に向けた取り組みとしてターボリナックスは、日本OSS推進フォーラムに参加。ステアリングコミッティのメンバーとして、主にデスクトップ環境におけるOSSの利用拡大に向けた取り組みを展開している。

 OSSは、サーバ環境では広く利用されるようになってきたが、デスクトップ環境はまだまだ利用されるには至っていない。その要因を矢野氏は、次のように語る。

 「今回、教育機関と自治体/官公庁においてOSSの利用に関する調査を行ったのですが、対応するドライバやアプリケーションが少ないなどの問題は残っています。こうした問題には、今後も取り組んでいかなければなりません。しかし最大の課題は、仕組みの問題です。たとえば企業であれば、“会社としてOSSを認めていません”というひと言で片付けられてしまいます。技術的にできる、できない、以前の問題なのです」

 教育機関や自治体/官公庁でも調達条件としてはすでにOSSが認められているものの、現場としては慣れ親しんだWindowsを使いたいというメンタルな問題が残っているという。

 「かくいう私も完全にWindows環境を捨てたのは、Turbolinux 10からですから仕方ないのかもしれません。しかし現在では、Linux環境だけでビジネス上困ったことは全くありません」(矢野氏)

 今後やるべきことについて矢野氏は、「調査は済んだので、後は啓蒙活動だと思います。いまだに特定環境に依存したウェブ環境やアプリケーションも多く存在しているので、“こうした作りは良くありません”ということを1つひとつ啓蒙していくしかないでしょう」と話している。

ターボリナックスの矢野氏 ターボリナックスの代表取締役社長兼CEO、矢野広一氏。
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http://japan.zdnet.com/sp/interview/story/0,2000056426,20347649,00.htm
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