SNSやブログなどのソーシャルメディアを使ったマーケティング、つまりソーシャルマーケティングに対する取り組み方は企業によってさまざまだが、現在日本でソーシャルマーケティングを実践する手段としてまず考えられるのはブログを立ち上げることだろう。数年前であれば絶対数も少なかったため、ブログを立ち上げただけでも話題になったものだが、ソーシャルマーケティングは単に話題を作ればいいわけではない。ウェブという従来のマスメディア媒体とは異なる場で、企業はどのように消費者とコミュニケーションを取るべきなのか。ブログを利用したソーシャルマーケティングの取り組みについて、シックス・アパート 代表取締役の関信浩氏に聞いた。
シックス・アパート 代表取締役の関信浩氏米Coneの調査によると、米国の消費者のうち93%は、企業がSNSやブログなどのソーシャルメディアで存在感を示すべきだと考えている。日本でもソーシャルメディアは注目を集めてきており、その重要さを実感するネットユーザーも少なくない。しかし、日本における大企業のソーシャルメディアへの取り組みはまだ始まったばかりというのが現状だ。
米国では、Comcastのようなメディア企業もTwitterを使ったカスタマーサービスを行うなど先進的な取り組みを積極的に行っている。関氏は、米国において消費者と企業の両者がソーシャルメディアに積極的な理由のひとつとして「メディア企業がこのようなサービスを活用する方法に違いがあるためではないか」と指摘している。
例えば、最近の米国大統領選挙の討論会にしても、Twitterやメールでのフィードバックをリアルタイムにテレビ番組で表示するといった試みがCNNにて行われた。また、他の主要テレビ局のサイトでも、記事に対するコメントの受け付けやビデオクリップをブログに貼り付ける機能などが実装されている。つまり、ネットをあまり使わない利用者もソーシャルメディアに触れる機会が多く、こうしたメディア企業がソーシャルメディアを活用しているため否定的にとらえる人が少ないのだ。日本でも大企業やメディア企業が積極的にソーシャルメディアと関わるようになれば、人々の目に触れる機会も増え、ソーシャルメディアの存在もより重要になるだろう。
では、実際企業がソーシャルマーケティングを採用する際、何を使えば良いのだろうか。関氏は、「ブログに限らず、コミュニケーションの窓口を可能な限りたくさんもつことが重要だ」と話す。数年前までは、ソーシャルマーケティングというとブログを立ち上げることだったかもしれない。しかし、ブログはソーシャルメディアのすべてではない。解決策のひとつに過ぎないのだ。
ソーシャルメディアを使ったコミュニケーション方法は、利用者のライフスタイルによって多様化してきている。コミュニケーションの方法がブログでない場合もあれば、ひとりで幾つものサービスを利用して、異なるネットワークを使い分けるユーザーも少なくない。ソーシャルマーケティングを始める際にまず考えるべきことは、ターゲットとなる消費者がどういったコミュニケーションの取り方を好むのかを理解し、いくつかのオプションを提供することだ。
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