Owyang氏は、この5つの目的の中からまずは1つだけを選び、それを完成させることが大事だと述べた。
ここまでできたら次はいよいよPOSTの「S」、つまり戦略の話だ。ここでは柔軟性が鍵となる。企業はオンラインコミュニティの運用で発生する負担に対しても、享受しうる利益に対しても備えていなければ、コミュニティをうまく生かすことができないのだ。
オンラインコミュニティでの負担の代表格は「荒らし」だ。Owyang氏は、こうした「荒らし」を「Legitimate complainer(真っ当な批判者)」、「Competitor(競合者)」、「Engaged Critic(批判をし続ける人)」、「Flamer(単に言い争いが好きな人)」、「Troublemaker(会社や製品が嫌いで、ひたすら文句をつけたい人)」の5タイプに分類した。
また、オンラインコミュニティで利益を享受するには、ソーシャルテクノロジの戦略を実際の商品ライフサイクルに絡めることが理想だとした。
Owyang氏は、重要なこととして「オンラインコミュニティの参加者のニーズを第一に考えなければならない」と力説する。多くの企業は、ここで過って既存の広告やマーケティングツールなど、企業側のニーズや蓄積を優先させてしまうため注意が必要だと語った。
またOwyang氏は、ソーシャルテクノロジを活用している代表的企業の事例を多数紹介しながら、それぞれのいい点、悪い点を紹介した。同氏が立てた評価基準に照らし合わせると、16社中15社は落第で、BMWが「Facebook」を使って展開した「Grafitti Car Contest」というコミュニティのみがなんとか及第点だったとしている。
最後にOwyang氏は、オンラインコミュニティを運営するにあたってのアドバイスをした。同氏は、オンラインコミュニティでは「警官のように振る舞うのではなく、パーティーのホストのように振る舞え」という。また、「オンラインコミュニティの行く末を握っているのは参加メンバーなので、まずは彼らのニーズを満たせ」という点も忘れてはならない。そして、POSTのメソドロジーに従って自社のプランを立てること、さらには「Listening」、「Talking」、「Energizing」、「Supporting」、「Embracing」という5つの目的の価値をよく理解することが重要だとした。こうすれば「目先の雑魚にとらわれずに、大きな魚をつりあげることができる」と同氏は述べ、講演をしめくくった。
Owyang氏の講演スライドは、Forresterの特設サイトで入手可能だ。
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