NTTドコモは3月31日、新型コロナウイルス感染者が発生した東京・中野区の「ドコモ あんしん遠隔サポートセンター」の運営を再開することを明らかにした。同施設ではPCR検査で10人の陽性が確認されたが、保健所の調査で「主な感染スポットではない」と判断された。
同施設では、3月11日夜に協力会社の社員1人の感染が確認された。翌12日から保健所と連携し、施設の運営停止や消毒・除菌対応、全従業員の自宅待機と健康調査、体調の優れない社員と保健所が指定した社員のPCR検査の実施、陽性反応のあった社員への対応を進めてきたという。
保健所は、感染の可能性がある社員60人を対象にPCR検査を行い、10人が陽性、50人が陰性だった。複数人の感染については、職場以外での社員同士のプライベートな活動によるものだったとしている。ドコモは31日に都から調査報告を受け、感染源が同社施設内ではないことや、検査および健康調査が終了したとして、準備が整い次第再開するとした。
また、全てのコールセンターと拠点で以前から実施するマスク配布や咳エチケットや手洗い、うがいの励行、共用スペースの利用制限などの感染予防策に加え、社員の毎日の健康状態確認や時差勤務、出勤社員の制限による席間隔の拡大、換気や共通部・共用部分の除菌、バックヤード業務の従業員の時差出勤およびテレワーク、従業員や同居家族などが感染時の速やかな対応などを実施していく。
なお、コールセンターの業務は複数拠点で運営され、顧客サービスの中断などは発生していない。