NECとNECプラットフォームズは、オフィスや学校向けのVPN(仮想専用線)対応高速アクセスルーター「UNIVERGE IXシリーズ」の新製品「UNIVERGE IX2310」を提供開始した。税別価格は35万8000円。IXシリーズ全体で、年間15万台の販売を目指している。
UNIVERGE IX2310(出典:NEC、NECプラットフォームズ)
新製品は4ポートの10Gイーサネットポートを備え、10Gbpsの超高速インターネット接続サービスに対応する。Wi-Fi 6の普及で高速化したLAN環境にも適応している。VPN性能は4Gbps、VPN対地数も256で、中小規模のセンタールーターにも適している。
また、データセンターへのアクセスを軽減するために特定の通信のみ拠点から直接インターネットアクセスさせるローカルブレイクアウトを行うURLオフロード機能を強化し、リアルタイム性が要求される音声や映像のパケット通信に用いられることが多いUDP(User Datagram Protocol)に対応できる。
これにより、拠点間をVPNで接続してインターネットアクセスをデータセンターに集約している場合でも、オンライン会議の通信は拠点から直接インターネットへアクセスできるように制御することが可能となった。
さらに、NECプラットフォームズのクラウド型統合管理サービス「NetMeister」や、ゼロタッチプロビジョニング機能に対応しており、リモートでの保守を可能にするとともに、拠点へのルータ導入時にキッティング作業が不要になる。
今回の発売に合わせ、「NetMeister」の機能を大幅に強化する有償プラン「NetMeister Prime」の提供を開始する。同サービスでは、対応機器のコンフィグ自動バックアップ機能や統合設定機能の提供、証跡管理機能の強化などを実現している。