Apple製品のサポートサービスを法人向けに提供するJamfは米国時間5月11日、「ゼロトラスト」セキュリティに向けたクラウドベースのソフトウェアを提供するWanderaを買収する契約を締結したと発表した。カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とする創業9年の新興企業だ。Jamfは、コンシューマーが望むものと、企業が求めるものとの間の「ギャップを埋める」としている。Jamfはミネソタ州ミネアポリスを拠点としている。
JamfはWanderaを4億ドル(約440億円)で買収する。3億5000万ドル(約380億円)を事前に支払い、2021年中に5000万ドル(約54億円)を2回に分けて追加で支払う予定だ。
Jamfの最高経営責任者(CEO)Dean Hager氏は声明で、Wanderaの買収によって、「すべてのモバイルワーカーに対してゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)をもたらしつつ、Appleのデバイスすべてを横断して配備や、アプリケーションのライフサイクル管理(ALM)、ポリシー、フィルタリング、セキュリティといった機能を取り扱う単一ソースのプラットフォームをわれわれの顧客に提供できるようになる」とコメントした。
またHager氏は、同日に発表された2021会計年度第1四半期の業績について、同社が「モバイルワークや教育関連テクノロジー、デジタルヘルスといった分野の現在のトレンドによって、引き続き顧客に提供できる価値と、当社の業務実績が強固なものとなっており、第1四半期は事業全体で力強い勢いとバランスの取れた成長を見せた」とコメントした。
同氏は「2021年は素晴らしいスタートを切っている。Wanderaの戦略的買収によって、ZTNAといった先進的なセキュリティソリューションを含む、独自の包括的プラットフォームで、セキュリティ分野でのリーダーとしての地位を盤石なものにしていく」と述べた。
「Appleのデバイス、データ、ユーザーをつなぎ、管理し、保護するAppleファーストのエンタープライズソリューションを提供する当社のサービスを強化できることを光栄に思っている」(Hager氏)
第1四半期の売上高は、前年同期比34%増の8120万ドルで、アナリストの予想を上回った。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。