NTTデータ先端技術は10月14日、オープンソースの統合運用管理ソフトウェアの最新版「Hinemos ver.7.0」を2022年3月から提供すると発表した。ルールエンジンを活用したインテリジェントなメッセージフィルタリング、新たなアプリケーション監視を実現するSDML(Software Defined Monitoring and Logging)、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)導入環境の運用コストを低減するRPA管理などの新機能を提供する。Hinemos ver.7.0の提供に合わせて、サブスクリプションのサービスメニューもリニューアルする。
Hinemosは、「収集・蓄積」「可視化・分析」「自動化」といった統合運用管理に必要な機能を提供する、オープンソースの統合運用管理ソフトウェア。単機能ツールを組み合わせて利用する以外に選択肢がほとんどない同分野において、Hinemosは運用管理に必要な機能をワンパッケージで提供する点が特徴という。運用管理業務の遂行に必要な機能間の連携や、製品の導入・維持管理を容易にし、運用費用をトータルで削減する。
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Hinemos ver.7.0では、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するITシステム運用現場から求められる、運用の自動化や全体最適、運用集約、コスト削減に寄与するための機能を提供する。具体的には、下記の機能の追加・強化を図った。
- メッセージフィルター:ルールエンジンを活用し、インテリジェントなアラートと自動化を実現する。管理対象システムから発生する大量のメッセージに対し、不要なメッセージの抑制と関連メッセージの集約を行うことで、本質的なイベントへのフィルタリングを可能とする。これにより、本質的なイベントへの対処の自動化といった運用自動化と運用無人化を促進する
- SDML:Hinemosが提案するアプリケーション監視における新たな運用として、SDMLを提供する。SDMLは、ソフトウェアでモニタリング(監視)とロギングを定義・制御することで、監視設計を必要とすることなく、Hinemosが自動でアプリケーションを監視する。今回のバージョンでは、Javaアプリケーションが対象となる
- RPA管理:Hinemos ver.6.2で提供を開始した「WinActor管理機能」の機能強化版。RPA管理では、管理可能なRPA製品として新たにUiPathが加わる。また、RPA導入環境リポジトリー情報の自動構築、RPA処理をジョブフローに組み込むためのRPAシナリオ専用ジョブ、動作ログを用いたシナリオ動作実績の集計と稼働状況分析など、RPA導入環境の運用コストを低減する機能を提供する
これに加え、「Grafana」プラグインの提供や他ジョブ管理製品からの移行性を向上するジョブ機能の拡張、「Amazon CloudWatch Logs」や「Azure Monitor Logs」といったクラウド上のログサービスに存在するログの監視・収集する機能、「Amazon Eventbridge」や「Azure Eventgrid」との連携によるHinemosとクラウドの双方向通知などの機能も追加/強化されている。
Hinemos ver.7.0の提供と合わせて、「Hinemosサブスクリプション」のサービスメニューをリニューアルする。これは、Hinemosを利用する際にソフトウェア、アップデート、トレーニング、サポートをまとめて利用できるサービスで、新たにEssential、Standard、Premiumの3つのメニューを提供する。
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