Amazonの最高経営責任者(CEO)を務めるAndy Jassy氏は、新型コロナウイルスのパンデミック下で採用されているリモートワークモデルについて、オフィス勤務の再開を従業員に求める予定はないと語った。
提供:David Lumb/CNET
米国時間9月7日、ロサンゼルスで開催中のカンファレンス「Code 2022」の壇上で、Jassy氏は「オフィスに戻ることになるとはあまり考えていない」と話した。ホスト役はKara Swisher氏が務めた。
Jassy氏は、チームとしてのまとまりなど、ビデオ会議では対面でのやり取りよりも難しくなる部分があることを認めつつも、ほとんどの部門はハイブリッドまたはリモートで仕事を続けていると述べた。
「結局のところ、われわれに必要なのは適切な結果を顧客に提供することだ。リモートで働こうがオフィスで働こうが、これをいちばんの優先事項にしなければならないことは理解されている。たくさんのことを試しており、これから1年かけて検討していく」(Jassy氏)
一方、テクノロジー大手のApple、Google、Twitterは、この2022年に入り、少なくとも週に数日はオフィスに戻ることを従業員に求めるようになってきている。
Jassy氏はこの日、ヘルスケア業界についても考えを明らかにした。
先ごろ医療サービス「Amazon Care」の終了を決定したことについて、Jassy氏は、オンライン診療や訪問診療の予約ではビジネスとして事業を拡大できないというAmazonの姿勢を再び語った。その上で、訪問診療を提供するサービスにはまだ可能性があるが、適切なビジネスモデルを見極める必要はあると続けた。
Amazonは、プライマリーケアのサービスを「Amazon Pharmacy」サービスと併せて合理化したモデルへと移行しつつある。先日は、テレヘルス(遠隔診療)のほかに従来型の診療所でも予約診療を提供するOne Medicalの買収で合意した。Jassy氏によると、患者が30分や60分の診療を予約できるOne Medicalのモデルが、ヘルスケアの向上に役立つのだという。
「再発明を必要とする顧客体験があるとするなら、特に米国では、ヘルスケアだ」とJassy氏は述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。