米MS、Dynamics CRMのモバイルアプリ提供へ--Facebookライクな機能も

冨田秀継 (編集部)

2012-02-07 13:00

 米Microsoftは2月6日(米国時間)、CRMソリューション「Dynamics CRM」を2012年第2四半期にアップデートすると発表した。スマートフォンやタブレットでの利用に対応する「Dynamics CRM Mobile」の提供が特徴となる。

 Dynamics CRM Mobileはクラウドベースのサービス。ユーザーは専用のモバイルアプリなどを通じて利用することになる。対応する環境は、Windows Phone 7.5以降、iOS 5以降(iPhone 3GS以降、iPadは初代と2に対応)、Android 2.2以降、BlackBerry 6.xもしくは7.x。価格は1ユーザーあたり月額30ドルで、1ユーザーにつき最大3台の利用に対応する。

 Dynamics CRM Mobileは、日本および日本語を含む24カ国、10言語で提供される。

 モバイル対応を含むこのアップデートは「Dynamics CRM Q2 2012 service update」と呼ばれており、ソーシャル機能の強化も特徴のひとつとなっている。

 具体的には、Twitterのように「@」を付与してフィルタリングを容易にしたり、FacebookのようにActivity Feedに対して「Like」を付与することもできる(「Unlike」も実装する)。Microsoftが公開したドキュメントにも「similar to the concept in Facebook」との記載があった

 情報システムにソーシャル機能を取り込む動きは加速している。日産自動車はMicrosoftと次世代ディーラーマネジメントシステムの構築で合意。CRMとソーシャルメディアなどのコラボレーションツールを融合させ、顧客との関係をより強固にするシステムの構築を目指している。また、この分野で競合するSalesforce.comは「ソーシャルエンタープライズ」を標榜し、取り組みを加速させているところだ。

Keep up with ZDNet Japan
ZDNet JapanはFacebookページTwitterRSSNewsletter(メールマガジン)でも情報を配信しています。現在閲覧中の記事は、画面下部の「Meebo Bar」を通じてソーシャルメディアで共有できます。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]