IIJ GIOコンポーネントでDBも提供--ライセンスなしでもOracleを月額で利用

田中好伸 (編集部)

2012-05-31 14:15

 インターネットイニシアティブ(IIJ)はIIJ GIOサービスのラインアップを拡充、クラウドでデータベース(DB)を使える「IIJ GIOコンポーネントサービス データベースアドオン」を7月から提供する。「Oracle Database」と「MySQL」を提供する。

 今回のデータベースアドオンで提供されるOracle DBは、各種エディションやオプションをライセンスを含めて月額で利用できる。ユーザー企業がソフトウェアライセンスを購入する必要がない。国内の事業者としては初という。監視など必要な運用が含まれたDB環境を月額13万円から利用できる。最低1カ月からの契約となる。

 閉域網かインターネットVPN経由で、ユーザー企業内のシステムとデータベースアドオンを接続できる。IIJ GIOの仮想サーバ群とも接続可能。メモリサイズや同時接続数などに応じて複数のメニューを用意して、検索負荷の増加にも柔軟に対応できる。ディスク容量は50Gバイト単位で最大500Gバイトまで拡張可能。Oracle DBのオプションと組み合わせて、企業の異なる要件に応じたDBシステムを構築できる。

 ストレージはFC-SANで構成。契約にはテクニカルサポートの2チケットが含まれている。提供されるOracle DBはStandard Edition(SE)かEnterprise Edition(EE)を選ぶことができる。Oracle DBのEEでは、「Partitioning」「Advanced Security」「Advanced Compression」のオプションを利用できる。

 サーバ、ディスク、ネットワークは物理的に冗長化されており、可用性は保証されているという。24時間365日体制で監視、障害対応の体制となっており、データは日次でバックアップされる。DBは仮想ネットワークで分断されていることから、ほかのシステムにデータが漏えいすることはないと、安全性を強調している。

Oracle DB
品目契約単位仕様
グレードメモリ(GB)同時接続
Oracle DB
インスタンス
SE/EE
1インスタンスType E22
Type D44
Type C88
ディスク拡張50GB最大500GBまで
保守サポート追加1チケット
MySQL
品目契約単位仕様
グレードメモリ(GB)同時接続
MySQLインスタンス/CE1インスタンスType E22
Type D44
Type C88
ディスク拡張50GB最大500GBまで
保守サポート追加1チケット

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