モバイルアプリ開発懸念、理由はスキルとテストの複雑化

山田竜司 (編集部)

2013-11-25 13:04

 エンバカデロ・テクノロジーズは11月22日、Windows開発者を対象としたモバイルアプリケーション開発に関する調査結果を発表した。「デスクトップアプリ並みの動作性能をユーザーに求められる」「複数のプラットフォームへの対応が懸念事項」などモバイルアプリ開発者の実情が明らかになった。


「エンドユーザーまたはビジネス上の利害関係者はモバイルアプリケーションに対して以下のどんな期待を抱いていますか」(複数回答)

 「エンドユーザーまたはビジネス上の利害関係者はモバイルアプリケーションに対してどんな期待を抱いていますか」という設問に対し、モバイルアプリ開発経験のあるWindows開発者の54%が「ユーザーは複雑なアプリでも、シンプルなモバイルアプリ並の操作性を期待している」と回答。Windows開発者の半数以上(51%)は性能が限られているスマートフォンでもデスクトップ並みの動作が可能であると考えるユーザーが多いと回答した。


「モバイルアプリケーションの開発に対してどのような懸念事項がありますか」

 エンバガデロによると開発者の92%はモバイルアプリの開発に何らかの懸念を持つ。「モバイルアプリケーションの開発に対してどのような懸念事項がありますか」という設問には「新しいスキルが必要になる」(57%)、「プラットフォームが複数になるとアプリをテストする複雑さが増す」(56%)、「マルチプラットフォームが複数の場合開発がコストの高くなる」(54%)などに回答が集まった。エンバガデロは「モバイル開発ツールの不足および、マルチプラットフォームに対応できるスキルを持った開発者の確保に対する懸念がある」と分析している。


「今日利用可能な技術を使ってネイティブアプリケーションを無理なく提供できると考えていますか」

 開発者はどのような形でユーザーにアプリを提供するのが望ましいと考えているのだろうか。調査では、ブラウザ上で利用できる「ネイティブアプリケーション」がモバイルユーザーにとって最適ではあると考えている開発者が85%だった。無理なく3つのモバイルプラットフォーム向けにネイティブアプリを提供可能としたWindows開発者は17%、22%の開発者は現在の技術のままではネイティブアプリを提供することは難しいと考えているという。

 調査は2013年8月、Windowsデスクトップ開発者1337人に聞いた。

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