SQLってどう使う?―その2 データの操作〜追加・削除・更新

鈴木浩司(日本オラクル)

2007-11-30 07:00

 前回は、具体的にデータベースに格納されているデータの参照するSQL(SELECT) についてお話しました。今回はまず、データの追加や更新、削除といったデータの操作をSQLで行う時には、どういう命令をすればよいのかをお話していきます。

データの更新(UPDATE)

 データベースに格納されているデータを更新したいときに使うSQL文はどう書くのでしょうか?データの内容を更新する場合は、SQLの命令で「UPDATE」を使います。データの更新を行うUPDATE文は次のような構文になります。

 UPDATE文ではSET句を使って、更新する列と更新する新しい値を指定します。例を挙げると、図1にあるような例のクエリーになります。

図1.UPDATEによるデータの更新

 この例では、1つのデータ(EMPNO=300)のみがWHERE句で指定した条件に一致します。ですので、EMPNOが300の行のSALARY列のデータが2000に更新されます。もし、複数の行が一致する場合、一致する全てのデータが更新されます。WHERE句は指定しないこともできますが、その場合、表に格納されている全ての行が更新の対象となります。

データの削除(DELETE)

 次は、データを削除するときに利用するSQL文です。表に格納されているデータを削除する場合は、SQLの命令で「DELETE」を使います。DELETE文は次の構文になります。

 DELETE文は、SELECT文に似ていませんか?SELECT文にあった列の指定がDELETE文にはありません。DELETE文は、WHEREで指定された条件にあった行を削除するのに使います。

図2.DELETEによる行の削除

 この例でも、1つのデータ(EMPNO=300)のみがWHERE句で指定した条件に一致します。UPDATE文と同じように、複数のデータが一致する場合は、一致する全てのデータが削除されます。WHERE 文を指定しない場合は全行が削除されてしまいますので、「本当は1行削除するはずが…」なんてことがないように気を付けてください。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]