SAPが、現実の空間にデジタル情報を重ね合わせて表示する「拡張現実(Augmented Reality:AR)」について、ビジネスアプリケーション分野での応用を考えている。
SAP Web 2.0ブログで、同社エバンジェリストTimo Elliott氏は、LayarとSAP BusinessObjects OnDemandの両プラットフォームを組み合わせて開発したプログラムを、GoogleのNexus One上で走らせるという取り組みを紹介した。
同氏は、概念実証用に作成したプログラムから、企業ユーザーにとって便利そうな機能のスクリーンショットを表示しているが、製品化の予定は今のところないという。企業での利用法として同氏は、ブランチマネージャーが訪問先の支店の最新の売り上げデータを取得したり、工場の管理者が特定のマシンのメンテナンス履歴を閲覧したりする様子が書かれている。