2007年は、Symantecにとって設立25周年となると同時に、年次イベント「Symantec VISION」の10周年ともなる年だ。今年のイベントで同社は、ストレージの新戦略「Storage United」や、将来のセキュリティビジョン「Security 2.0」を実現する製品群などを発表した。
2004年12月に発表した大型買収、Veritas Softwareとの統合も無事完了し、その後も次々と買収を続けている同社だが、直近では4月に管理ソフトウェアを提供するAltirisを買収したばかり。Symantec 会長 兼 CEOのJohn Thompson氏は、「Symantecは欲ばりな会社だ。常にポートフォリオを拡張するための機会を探している」と、今後の買収にも積極的な姿勢を見せている。
10周年を迎えたイベント会場にて、Thompson氏は世界中のメディアの中から各国1名ずつを集め、今後の方針などについてインタビューに答えた。
Symantecの戦略を語るCEOのThompson氏具体的には言えないが、興味を持っているのは、データセンターの自動化や、トランザクションベースおよび情報ベースのセキュリティ機能、つまりアクセス権限の管理や認証技術、暗号技術、鍵管理技術などの分野だ。こうした技術を入手できれば、今後も長期的に8%〜12%の成長率を保つことができるだろう。
過去5〜6年の間に、多くのセキュリティ企業がID管理やアクセス管理、暗号技術などに力を入れてきたが、あまりこの市場が伸びることはなかった。しかしここ1年〜1年半の市場の動きを見ていると、需要が確実に変化していることがわかる。多くの企業が情報管理の分野でセキュリティを強化すべきだと気づき始めたのだ。こうした分野はこれから1〜2年でより注目されるようになるだろう。Symantecもこの分野に興味を持っている。この市場に入るとすれば、最初から開発を進めるよりは買収と考えている。
過去にハードウェアを手がけて気づいたことは、Symantecがハードウェアのサプライチェーンを理解できていないということだった。SymantecのDNAはソフトウェアにある。返品管理や部品流通管理、アプライアンスに求められるサービスのニーズを理解することは、われわれには向かないようだ。
そこでSymantecでは、UTMをはじめとする独自のアプライアンスはもう作らないと決めた。そのかわり、ソフトウェアのコンポーネントを標準的なハードウェアに組み入れることにしたのだ。Dellの製品にメールセキュリティ製品やインシデント管理製品を入れたのもその一例だ。
Huaweiとのジョイントベンチャーについては、現在政府からの認可待ちのため詳細は言えないが、ストレージアプライアンス市場やセキュリティアプライアンス市場にフォーカスする予定だ。Symantecの持つファイルシステムやボリューム管理技術、ウイルススキャン、悪意のあるコンテンツのフィルタリングなどのソフトウェア技術をジョイントベンチャーに提供し、ハードウェア化する。Symantecはジョイントベンチャーの49%の株を保有し、Huaweiは51%を保有する。将来的にはこの比率が逆になる可能性もある。
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