シマンテック、データセンター向けの統合ソリューション--一部無償バージョンも

藤本京子(編集部) 2006年05月10日 17時17分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Symantecは5月9日、米国サンフランシスコにて開催中の「Symantec VISION 2006」にて、データセンターの統合ソリューション「Symantec Data Center Foundation」を発表した。これは、マルチシステム環境下のアプリケーションやデータベース、サーバ、ストレージを、一貫したソフトウェアのインフラストラクチャによって標準化するというものだ。

 Symantecのデータセンター管理部門シニアバイスプレジデントを務めるKris Hagerman氏は、「データセンター内では通常複数ベンダーの製品が使われており、アプリケーションの種類が1万に上ることもある。このようにデータセンターが複雑になっているにもかかわらず、管理のための予算は変わっていない。Symantec Data Center Foundationは、複雑化したデータセンターの管理を効率的かつ効果的に実施するためのものだ」と説明した。

Kris Hagerman氏 Symantec データセンター管理部門シニアバイスプレジデント Kris Hagerman氏

 Symantec Data Center Foundationでは、データの保護や管理が可能な「Veritas NetBackup」、ストレージ管理製品群の「Veritas Storage Foundation」、サーバ管理やアプリケーションの可用性を監視する「Veritas Server Foundation」、アプリケーション環境を最適化するソリューション「Symantec i3」が統合されている。

 Veritas Server Foundationは、Symantec Data Center Foundationと同時に発表された新たな製品群だ。これは、サーバおよびアプリケーションのプロビジョニングやパッチ配布などの作業を自動化する「Veritas Provisioning Manager」(旧称OpForce)と、Symantecが2月に買収したRelicoreの設定管理製品「Veritas Configuration Manager」(旧称Relicore Clarity)から構成されている。

 また、Veritas Storage Foundationのバージョンアップも同時に発表された。新バージョン5.0は、複数のOSへの対応が同時に発表されたが、Windowsに関してはVistaのリリース後に対応することになる。OSはもちろん、さまざまなハードウェアプラットフォームもサポートするため、データセンター全体のアプリケーションやリソースの可視化が実現するほか、ストレージ環境における事前予防型の管理が可能となる。Hagerman氏は、「他社製品の場合、ひとつのOSやハードウェアに対してさえこうした機能をサポートできていない。これほど幅広い環境下でリソースの可視化やストレージの事前予防型管理が可能なのはStorage Foundation以外にはない」とアピールした。

 さらにSymantecは、Veritas Storage Foudationにおいてライセンス料が発生しない「Veritas Storage Foundation Basic」も発表した。ひとつの物理システムの構成が4ボリューム、4ファイルシステム、2プロセッサ以内であれば、無償でStorage Foundationの機能が利用できる。ただし、サポートが必要な場合は1CPUにつき98ドルが必要だ。日本国内においては無償バージョンのサポートは提供していない。

 こうした無償バージョンを提供することで、Symantecは顧客層を拡大したい考えだ。Hagerman氏は、「Storage Foundationは従来ハイエンド向けの製品だ。だが、あまり多くのサーバを抱えていなくともこうした管理機能が必要だと考える顧客は多い。これまでローエンドのユーザーは、Storage Foundationが高価で手を出せなかったが、Basicを無償提供することでそのバリアを取り払いたい。BasicがSymantecの製品を使うきっかけとなるだろう」と述べた。

 Symantecは、サーバやストレージを追加しようと考える顧客を中心にData Center Foundationを販売したい考えだ。最新の製品を含む完全な製品の出荷予定は、2006年第2四半期から第3四半期を予定している。なお、日本国内では、Symantec Data Center Foundationに含まれるVeritas NetBackup PureDiskやVeritas Provisioning Manager 4.1などの提供は未定で、製品群の詳細については後日発表される。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
ビジネスアプリケーション

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]