世界で利用されているオープンソースソフトウェア(OSS)のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)を、利用シェアの高い順に並べなさい――。この問いに対して多くの方が「1位がMySQLで、2位はPostgreSQL、3位は…、えー、何だろう?」という反応を示すのではないだろうか。
この問いに対する答えのひとつは「1位MySQL、2位Firebird、3位PostgreSQL」になる。これは、米企業EDCのワールドワイドでの調査で明らかにされているものであり、シェアはそれぞれMySQLが40%、Firebirdが39%、PostgreSQLが11%となっている。
日本でOSSのRDBMSと言えば、MySQLとPostgreSQLを思い浮かべるだろうが、しかし実際には、世界全体ではFirebirdが大きな勢力となっているのである。日本において、MySQLやPostgreSQLに比べて知名度が低くなってしまっているFirebirdの普及促進を目指して活動しているのが、木村明治氏(キムラデービー代表)が現在理事長を務めている「Firebird日本ユーザー会」だ。
Firebird日本ユーザー会は2004年4月に設立。木村氏は2006年度から理事長を務めている。ウェブでの登録数は1000人を越え、より具体的な情報交換の場であるメーリングリスト(ML)の購読者数は600人を越えている。
Firebirdを改めて簡単に説明すると、その起源は米Borland Softwareの商用RDBMS「InterBase」にさかのぼる。同社が2000年にInterBaseをOSSとして公開されたことから、Firebirdの開発が始まっている。現在、Firebirdプロジェクトは、オーストラリアに本部がある非営利の財団法人「FirebirdSQL Foundation」を中心にしたコミュニティーに支えられている。なお、InterBaseは、米CodeGear(に社名を変えたBorland)が商用ソフトとして開発を続けている。
理事長としてFirebirdの普及促進を目指す木村氏は、Firebirdにあって、MySQLやPostgreSQLにはない特徴について、こう語る。
「Firebirdはアプリケーションに組み込んで使うRDBMSとしては、最適です。Firebirdは商業使用も含めてライセンス料が一切必要ありませんし、それでいて、作り終わった後で手間がかからないんです。運用をキチンと考えておけば、トラブルは起こりにくいし、そもそもFirebird本体は堅牢でバージョンアップ、リビジョンアップの必要性が少ない。そのためいったん作ったシステムに対してのアフターフォローの工数が少なくてすむ。僕はこれを“作り逃げできる”といってるんですが(笑)、作り逃げしたい技術者にとって、Firebirdは最適なRDBMSだと思っています」
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