Linux/OSSでの教育の“スタンダード”を提供したい--リナックスアカデミー

田中好伸(編集部) 2007年08月27日 08時00分

 Linuxを中心としたオープンソースソフトウェア(OSS)を活用したいという企業のニーズは高まりつつあるが、そこで課題とされているのが、Linux/OSSを扱える人材をどれだけ育てられるかどうか、という点だ。この数年でLinux/OSSは、ウェブやメールなどのいわゆるエッジから、企業の基幹系システムにも採用されるようになっており、活用できる技術者が不足しているのである。

 課題に対する解決方法はもちろん、地道な人材育成だ。人材育成はベンダーに加えて、ユーザー企業でも展開されているが、技術者を育成するための学校も存在する。濱野賢一朗氏が現在、学校長を務める「リナックスアカデミー」(日本ライセンスバンク運営)も、そうしたスクール(社会人向けの学校)の一つである。

「それほど受講生は集まらないだろう」

 リナックスアカデミーは、2001年4月にLinux講座を開設する形で開校している。それから半年後の10月にはJava講座を開設。そして2007年2月からは、LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)やLAPP(Linux、Apache、PostgreSQL、PHP)を活用できる技術者を養成するために「リナックスアカデミー・LAMP/Webプログラミング講座」も開設している。

 濱野氏は、2001年にびぎねっとを立ち上げてから、2003年にリナックスアカデミーの教務統括部統括部長に就任。その後、2005年4月に第2代学校長に就任している。その濱野氏は、2003年前後のことを振り返って、こう語る。

 「もともとリナックスアカデミーは、“社会人を再教育する場”というコンセプトだったんです。いわば、英会話学校や、会計士などの資格を取得するための学校と同じような位置付けのスクールなのです。それだけに、オープンソース教育の学校にそれほど受講生は集まらないだろうと思われていましたね」

 ところが、実際にフタを開けてみると年間600人もの受講生が入校。2001年の開校から、これまでに「合計で約3400人が卒業しており、そのうちの約2000人が、Linuxを中心としたOSSを活用する技術者として現在働いている」(濱野氏)という。

8割がコンピュータをまったく知らない

 濱野氏が話すように、リナックスアカデミーのことを聞くと誰でも「SI企業やユーザー企業の情報システム部門にいる技術者がLinux/OSSを学んでいる」と思うだろう。しかし、実際のところ、リナックスアカデミーに受講しようと思ってやってくる「8割がコンピュータのことをまったく知らない人」(同氏)だという。

 そうした人たちは「コンピュータのことはよくわからないけれど、“Linux”や“オープンソース”という言葉をなんとなく知っていて、それをきっかけにIT業界で働こうという意識を持っている」という。

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