Linux/OSSでの教育の“スタンダード”を提供したい--リナックスアカデミー - (page 4)

田中好伸(編集部)

2007-08-27 08:00

 「ITの世界には、技術者の力を証明するための資格は、たくさんあります。そうした多くは、ベンダーが認定した教材やコースに基づいたものです。では、Linux/OSSの場合はどうすればいいのか、という問題があります。Linux/OSSの分野で、何がスタンダードで、何が軸となるのかが決められていない。この問題は、Linux/OSSを中心とした教育を提供する側も受ける側も悩んでいる問題なんです」

 たとえば、マイクロソフト製品ならマイクロソフトが認定する資格、シスコシステムズ製品であればシスコシステムズが認定する資格、といったように、それぞれの資格はそれぞれのベンダーが認定するものであり、そこには“スタンダード”とされる認定研修コースも存在している。だが、単一のベンダーではなく、基本的にはコミュニティーによって支えられているLinux/OSSの世界では、スタンダードな研修コース・資格が存在しにくいのである。

 こうした課題に対して、濱野氏は「Linux/OSSの世界でも教える側も教えられる側も、悩まなくてすむようなスタンダードがあってもいいのではないか」と考えている。

 「そうしたLinux/OSSの世界で技術者を育成するためのスタンダードは、リナックスアカデミーが提示できるのではないかと思っています。個人的な思いですが、そうしたスタンダードなものをリナックスアカデミーが公開して、みんなで共有してもいいのではないかと思っています」

濱野賢一朗氏 「Linux/OSSの教育にもスタンダードを」と語る濱野賢一朗氏

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]