海外コメンタリー

「Copilot Pro」と「ChatGPT Plus」、月額20ドル払うとすればどっち?

Lance Whitney (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2024-03-21 07:00

 Microsoftの「Copilot」とOpenAIの「ChatGPT」にはどちらも無料版と有料版があり、月額20ドルの「Copilot Pro」や「ChatGPT Plus」に加入すれば、無料版にはない高度なAIの機能を利用できる(訳注:日本でのCopilot Proの利用料金は月額3200円)。

 どちらの有料サービスでも、「GPT-4」や「GPT-4 Turbo」を使ってリアルタイムに情報を入手したり、「DALL-E 3」で画像を生成したり、特定の種類の文書やファイルを分析したりすることができる。しかしそれ以外に関しては、Copilot ProとChatGPT Plusでは提供しているサービスが異なる。この記事では、自分がどちらを選ぶべきかを判断する方法を紹介したい。

提供:Maria Diaz/ZDNET
提供:Maria Diaz/ZDNET

 ChatGPT Plusに加入すれば、次のようなメリットを享受できる。

  • ピーク時でもChatGPTに快適にアクセスできる
  • 応答時間の短縮
  • ベータ版の新機能に対する優先アクセス
  • さまざまな種類のファイルを分析できる
  • 1日最大200枚のAI画像作成
  • 300万以上のカスタムGPTが提供されている「GPT Store」を利用できる
  • 独自のカスタムGPTを作成できる

 一方、Copilot Proには主に4つのメリットがある。

  • ピーク時におけるGPT-4とGPT-4 Turboのパフォーマンス改善と優先アクセス
  • 一部の「Microsoft 365」アプリケーションでCopilotを利用可能(Microsoft 365 Personal/Family版のサブスクリプション契約が必要)
  • 「Designer」(旧「Bing Image Creator」)を使用したAI画像作成で1日100ブースト(画像生成の高速化)を利用可能
  • 「Copilot Builder」と呼ばれる新しいツールを使用して、自分でカスタマイズした独自の「Copilot GPT」を作成する機能

ChatGPT Plusを利用した方がいい場合

1.あらゆる種類のファイルについて分析や質問をしたい

 Copilot ProはOfficeアプリケーションとの連携が強みだが、併せて「Microsoft 365 Personal」(年間1万4900円)か「Microsoft 365 Family」(年間2万1000円)のサブスクリプションが必要になる。ChatGPT Plusなら、Office文書、テキスト、PDF、画像、音声、コード、アーカイブなど、幅広いファイルをアップロードして分析することができる。

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