海外コメンタリー

マイクロソフトの「Copilot」、有料版と無料版はどう違う?お金を払う価値はあるか

Lance Whitney (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2024-02-08 06:30

 Microsoftの人工知能(AI)チャットボットサービスである「Copilot」は、専用のウェブページや、モバイルアプリや、「Windows」付属のツールとして無料で利用できる。すでに、簡単にAIチャットボットにアクセスして質問したり、コンテンツを生成させたり、画像を生成させたりすることができる状態が提供されているわけだ。しかしMicrosoftは取り組みのギアを上げ、機能を増やし、アクセスを改善した「Pro」版のCopiilotを月額20ドルで提供し始めた(日本では月額3200円)。

記事のイメージ画像、Copilotの画面VS Copilot Proの画面
提供:Maria Diaz/ZDNET

 このPro版には現在3つのメリットがあり、まもなく4つ目が追加される予定になっている。

  • ピーク時における「GPT-4」と「GPT-4 Turbo」のパフォーマンス改善と優先アクセス。
  • 一部の「Microsoft 365」のアプリケーションでCopilotを利用可能(Microsoft 365 PersonalまたはFamilyのサブスクリプションが必要)。
  • 「Designer」(旧「Bing Image Creator」)を使用したAI画像作成で1日100ブースト(画像生成の高速化)を利用可能。
  • また同社は、「Copilot GPT Builder」と呼ばれる新しいツールを使用して、自分でカスタマイズした独自の「Copilot GPT」を作成する機能をまもなく提供すると述べている。現在Copilot GPTを作成できるのは、「Copilot Studio」のサブスクリプションに加入した場合だけだ。

 Copilot Proは、Copilotのウェブサイトでブラウザ経由で使用できるだけでなく、Windows 10やWindows 11で直接使用することもできる。それにはただ、タスクバーのCopilotアイコンをクリックするだけでいい。また、「iPhone」や「Android」のCopilotアプリでもPro版の機能にアクセスできる。それに加えて、「Microsoft 365」のPersonalまたはFamilyのサブスクリプションを利用している人であれば、Copilot ProをWindows、「macOS」、「iPadOS」のMicrosoft 365アプリケーションで利用することが可能になる。

 この記事ではまず、Copilotの無料版と有料版の両方について、利用方法を説明しよう。

ウェブサイトでの無料版の利用方法

 ウェブサイトで無料版のCopilotを使用するには、まずブラウザでCopilotのウェブページにアクセスする。あとは会話スタイルを選択し、「何でも聞いてください...」と書いてあるプロンプト入力エリアに、質問やリクエストを入力すればいい。画面の右側には、画像生成用のGPTである「Designer」や、旅行プランナー、料理アシスタント、フィットネストレーナーなどのCopilot GPTが表示されているかもしれない。ただしこれらはまだ順次ロールアウト中で、完全な形で提供されているわけではない。さらにそこから、「Instacart」「Kayak」「Open Table」などのCopilotプラグインにもアクセスできる。

無料版Copilotのウェブページ
提供:Screenshot by Lance Whitney/ZDNET

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