2004年(1〜12月)の国内データベース・ソフト市場は前年比2.8%増の1465億円となった。市場調査会社のガートナージャパンが7月5日に明らかにした。同社の予測では、5年後の2009年の市場規模は1760億円と緩やかな伸びにとどまる。
開発会社別に見たデータベース・ソフトの売上金額の上位5社は、米Oracle製が2003年の23.9%から2004年の24.0%へ、米IBM製が20.5%から20.6%へ、米Microsoft製が14.5%から15.1%へ、富士通製が15.0%から14.9%へ、日立製作所製が11.0%から11.0%となった。この結果をガートナージャパンは「WindowsやLinuxなどコストの安いプラットフォームがシェアを伸ばしている」(担当主席アナリストの堀内秀明氏)と分析する。
5年後の2009年の市場規模を2004年比16.8%増の1760億円とした理由を同社は、「IAサーバなど価格性能比の良いプラットフォームへの移行が進むものの、安定稼動している既存システムを使い続けるユーザー心理やメインフレームに代わるプラットフォームの決定打がない」とした。
開発会社 | 2004年売上金額 | 2004年シェア | 2003年売上金額 | 2003年シェア | 2004年成長率 |
米Oracle | 354億円 | 24.0% | 340億円 | 23.9% | 3.9% |
米IBM | 299億円 | 20.6% | 292億円 | 20.5% | 2.7% |
米Microsoft | 241億円 | 15.1% | 207億円 | 14.5% | 16.3% |
富士通 | 209億円 | 14.9% | 214億円 | 15.0% | -2.2% |
日立製作所 | 159億円 | 11.0% | 157億円 | 11.0% | 1.4% |
その他 | 203億円 | 14.4% | 215億円 | 15.1% | -5.6% |
合計 | 1465億円 | 100.0% | 1424億円 | 100.0% | 2.8% |