日本オラクルは6月22日、同社製データベース向けバックアップソフト「Oracle Secure Backup」の販売を開始した。バックアップ対象のデータをデータベースから取り出す前に暗号化するため、情報漏えいを防止できる。価格は、テープ装置1台当たり37万5000円(ライセンス)または8万2500円(SULS)。
Oracle Secure Backupは、バックアップ処理(バックアップロジック)をリレーショナルデータベースのエンジン内に直接組み込んだ状態で作動する。この仕組みにより、データはデータベースから取り出される前に暗号化され、テープ上のデータだけでなく、テープに移動中のデータも安全を確保できる。
バックアップデータの復号に必要な鍵は、データベースにのみ保存する。そのため、バックアップテープが紛失したり盗まれたりした場合でも、第三者に読まれることや、改ざんされることはない。また、データベースのバックアップや復旧に関与するすべてのホストシステムに対しての認証機能も備え、部外者による認証ホストの成りすましを防ぐ。
Oracle Databaseのブロックレイアウトストラクチャを直接読み出せることから、「Oracle Database 10g Release 2(10.2.0.2)」以上の製品では、バックアップの高速化とテープ使用量の低減が可能となる。