• メールアドレス:
  • パスワード:

「オラクルのDBはIBMやMSより5年先を行く」--Oracle Database 11g発表

谷川耕一
2007/07/12 16:00

Oracle Database 11gは30年に渡るRDBMS開発の集大成

 日本時間の7月11日の深夜、オラクルは4年ぶりのメジャーバージョンアップとなる「Oracle Database 11g」の発表会をニューヨークで開催した。同社が30年間に渡ってリレーショナルデータベース製品に施してきた革新の集大成となるOracle Database 11gには、400を超える新たな機能が搭載され、延べ1500万時間におよぶテストを経て市場に投入される。

 2006年11月にサンフランシスコで開催されたOracle OpenWorldでベータテストの開始が発表されたものの、XML関連機能の強化やLOB(Large Object)データなど非構造化データを扱う高速なOracle Fast Filesといったほんの一部機能が披露されただけで、その詳細はベールに包まれたままだった。今回の発表により、10gから11gに乗り換えるだけでより可用性、信頼性を高め、高速化する機能が多数あることが明らかになった。

新たな機能が11gへの移行を促す

 とはいえ、「Oracle Database 10g」も十分に成熟したデータベース製品であり、移行の手間をかけてまで既存ユーザーが11gへ移行するかという疑問もある。そのため移行のペースは従来より遅いのでは、というアナリスト等の声も報道されている。アジアパシフィック地域のプレス向けのQ&Aセッションにおいて、データベースサーバテクノロジのSVPであるAndy Mendelsohn氏はこの件に対し、「Oracleのユーザー会の調査では、35%が1年以内に移行する計画をもっており、さらに50%以上が2年から3年で移行を計画している。これは従来の2倍以上のペースだ」という。

 既存顧客が11gへ移行するきっかけは何かという問いには、「インフラの変更がそのタイミングになるだろう」とMendelsohn氏。インフラの変更で効果を発揮する新機能がReal Application Testingだという。これは、サーバやストレージなどのハードウェアアップグレードや、シングルサーバからOracle Real Application Clustersへの移行などインフラ環境の変更が発生した際の、既存アプリケーションの新環境での検証と移行の手間を大幅に削減する機能だ。既存システムにおける実際の利用状況をSQLレベルで記録し、それを新たなテスト環境に適用してテストできる。これにより、数カ月かかっていた移行作業が、10日程度に短縮できる場合もあるという。

 「ベータテストに参加しているすべての顧客から、このReal Application Testingの機能を活用したいという評価を得ている」(Mendelsohn氏)

 災害対策を考えている企業にも11gは有効だ。従来からOracle Databaseには、Oracle Data Guardという遠隔地にスタンバイ環境を構築して災害対策を行う機能があったが、11gではこのスタンバイ環境のリソースを眠らせておくのではなく、バックアップや参照系のレポーティングなどの処理に活用できる。さらに、Data Guardのスタンバイサイトを利用して、オンライン状態でパッチを適用したりアップグレードしたりすることも可能となった。この機能によって、移行作業の負荷は大きく削減できる。

  • 1
  • 2
次へ »
キーショートカット:  b - 前のページ n - 次のページ
関連記事
この記事を読み解くキーワード:
データベース
ZDNet用語検索
企業情報
キーワード
関連ホワイトペーパー
関連製品
関連リリース
関連イベント
ホワイトペーパー Feed

企画特集

「未来の、その先」をどう提言していくか「未来の、その先」をどう提言していくか
クラウドコンピューティングが導く新しいシステム
Techno ExchangeTechno Exchange
全体最適化で進めるCTCのグリーンIT戦略
DELL連載第4回〜「Microsoft System Center」DELL連載第4回〜「Microsoft System Center」
PowerEdgeサーバに最適な運用管理ソリューション後編
ZDNet Japan Green ITZDNet Japan Green IT
洞爺湖サミット目前!環境に配慮したGreen ITとは?
今知るべき仮想化情報今知るべき仮想化情報
インフラからアプリケーションまで、これを知らずに仮想化は語れない
ブログ RSS Feed
洞爺湖と環境と私
裏方の裏方日記〜日々是広報 2008/05/20 12:57
プロがなぜ、二次創作を願うのか--Gacktが歌い、三浦建太郎が描く「がくっぽいど」
ミュージシャンのGacktさんと漫画家の三浦建太郎さんという2人のプロが参加しながらも、ユーザーが自由に作品を公開できるという歌声合成ソフト「がくっぽいど」。この開発経緯を開発元に聞いた。
iPhone、月額通信料金は7280円からに--ソフトバンクモバイルが発表
UPDATE ソフトバンクモバイルはiPhoneの通信料金プランを発表した。月額980円のホワイトプランに、データ定額制プラン「パケット定額フル」、「S!ベーシックパック(i)」をあわせ、月額7280円からとなる。
ジョブズ氏引退後のアップルを考える
カリスマ的な創業者が社を去った後、会社の業績が低迷する事例は、ハイテクだけでなく、さまざまな業界で見られる。アップルは「ジョブズ氏後」に備えているのかどうか検討する。