Googleは米国時間5月19日、クラウドベースのストレージシステム「Google Storage for Developers」を発表した。このサービスは、広く利用されているAmazon.comのサービスと直接競合することになる。
「Amazon Web Services(AWS)」の定評のあるオプション「Simple Storage Service(S3)」と同様に、Google Storage for Developersでは、データをGoogleが安全に保管してアクセス可能な状態を保ち、開発者が利用しやすい仕組みを提供する。
Google Storage for Developersは、ネットに保管された情報に対する低いレベルでのアクセスを提供する。ウェブサイトやウェブアプリケーションから必要に応じてデータをやりとりでき、ユーティリティコンピューティングモデルで課金される。つまり、利用量に応じて料金がかかる仕組みだ。
Googleは同サービスを、Google I/Oカンファレンスで発表した。
「開発者は、米国の複数のデータセンターに複製されている高速で信頼性の高いストレージに、アプリケーションを簡単に接続できる」と、Google Storage for DevelopersチームのJessie Jiang氏が、19日付けのブログ記事に書いている。
Google Storage for Developersのサービスは当面、「米国内の限定された開発者のみを招待する形での提供になるという。初期のテスターは、100Gバイトのデータストレージ容量と、月300Gバイトのデータ転送帯域幅を利用できる。
テスト期間が終了すれば、AmazonのS3と同様に有料となる。利用料金は、ストレージ1Gバイトあたり月額17セント、データのアップロードに1Gバイトあたり10セント、ダウンロードに1Gバイトあたり15〜30セント、などとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ