Sun Microsystemsは先週、同社のプロセッサ「UltraSPARC IV+」の最高処理速度を、1.5GHzから1.8GHzへと引き上げた。同社によると、処理速度の高速化により、同プロセッサを搭載したサーバのパフォーマンスが全体的に約20%向上するという。Sunは、1.5GHzチップを使用したシステムを投入することで、奪われた市場シェアを取り戻していた。しかし、IBMは8月に入ってから、同社プロセッサ「Power5+」をアップグレードし、Hewlett-Packard(HP)は、自社のサーバ製品に、Intelの最新プロセッサ「Itanium」(開発コード名「Montecito」)を今後数週間の内に搭載する予定だ。
Sunはまた、IBMおよびHP製品を使用しているユーザーを対象に、同社のラック型サーバ「Sun Fire E6900」や「Sun Fire E25K」を無料で提供するなど、積極的な売り込み活動を始めている。購入した場合、両製品の価格はそれぞれ5万5000ドルと31万5000ドルとなっている。同社によると、新型サーバには、最新の入出力(I/O)用サブシステム、PCI-Xスロットが搭載されているという。Sunはまた、同社のプロセッサ「UltraSPARC T1」(開発コード名「Niagara」)をローエンド向けに提供してきた一方、UltraSPARC IV+をよりメインストリーム向けに位置づけている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ