Sun Microsystemsは米国時間4月20日、同社製サーバを60日間無料で顧客に提供する試用キャンペーンの第2弾を4月21日に開始することを明らかにした。今回は、Advanced Micro Devices(AMD)の「Opteron」を搭載したサーバを対象とする。
2006年に入ってSunは、無償試用キャンペーンの第1弾として、32スレッド処理可能な「UltraSparc T1」プロセッサを搭載した同社サーバの試用を顧客に提供していた。同キャンペーンを2005年発表の「Galaxy」サーバ「X4100」および「X4200」に拡大することで、Sunは販売にはずみをつけ、新しい顧客を開拓したい意向だ。
「このキャンペーンは、Galaxy製品ラインの売上増に役立つだろう」とSunのNetwork Systems Group担当プロダクトマーケティングマネージャーPradeep Pramar氏は述べた。Network Systems Groupは、Intelの「Xeon」やAMDのOpteronなどのx86チップを搭載したサーバを販売する目的で設立された。
Sunは、x86サーバへの取り組みにおいて競合会社より数年遅れをとっており、当初はあまり熱心ではなかった。しかし、4月21日のキャンペーンは、遅れを取り戻そうとする同社の熱意の表れだ。プレジデントのJonathan Schwartz氏は、x86への取り組みにおいて最も難しかったのは、Sparcベースのシステムだけでなく、x86ベースの製品もSunが販売するということを潜在顧客に知らせることだったと述べた。
x86サーバの市場におけるSunのシェアは現在第6位だが、主任エンジニアAndy Bechtolsheim氏はGalaxyシステムが発売された2005年当時、2006年末には第4位にまで上りたいと述べていた。顧客を新たに開拓することが売上増の鍵となり、現在のGalaxy顧客の3分の1がSunの新しい顧客だとPramar氏は述べている。
今回のキャンペーンでは、サーバを60日間試用できる。Pramar氏によると、試用期間が終わると、顧客は購入するかを決定でき、Sunに返却する際の送料は同社が負担するという。顧客が90日を過ぎても返却しなかった場合、Sunは請求書を発送する。
Sunは、8Gバイトメモリと2基のハードドライブ搭載の「X4100」と「X4200」モデルを提供する予定だ。また両システムには2基のシングルコアOpteron 254プロセッサか2基のデュアルコアOpteron 280プロセッサが搭載される予定だ。
Sunによると、両モデルの価格は2145〜7295ドルだという。「われわれは顧客に最高の製品を提供したい」とPramar氏は述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ