インテル、「Nehalem」の詳細を発表--メモリコントローラの内蔵など設計を刷新

文:Tom Krazit(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2007-03-29 13:50

 カリフォルニア州サンフランシスコ--Intelは米国時間3月28日、2008年に登場する新アーキテクチャ「Nehalem」の詳細を発表した。この中で同社は、Nehalemでは重要なシステムコンポーネントが内蔵され、ハイパースレッディング技術を搭載させる計画であることを正式に認めた。

 Intel幹部はこれまで、メモリコントローラの内蔵やプロセッサコアのダイレクトリンクについて詳細を明かしてこなかったが、Intelのバイスプレジデント兼Digital Enterprise Group担当シニアゼネラルマネージャーPat Gelsinger氏はこのたび当地で開催された説明会で、Nehalemにはこれらの技術が搭載される予定であることを発表した。

 Gelsinger氏は「(Nehalemは)ダイナミックかつスケーラブルと表現できる初めてのマイクロアーキテクチャだと考えている」と述べた。これは、Intelチップの設計者がコンポーネントのさまざまな組み合わせを実現し、高性能サーバから小型のノートPCにいたるまで、あらゆるタイプのコンピュータに対応するチップを開発できることを意味するという。

 Nehalemベースのチップは、1〜8個のコアを持ち、各コアごとに2つのスレッドを並列処理できる。Intelは1プロセッサで2つのスレッドをほぼ同時に処理できるHyper-Threadingテクノロジを擁し、シングルコアの「Pentium 4」プロセッサに搭載していたが、この技術はマルチコアチップの登場により出番がなくなっていた。

 また今回の発表によると、Intelは、内蔵メモリコントローラを使ったプロセッサとメモリの高速な接続や、プロセッサコアの「ポイントツーポイント」のリンクを実現するという。こうした技術は、Advanced Micro Devices(AMD)が2003年に「Opteron」チップでサーバ市場に参入したときに採用されているものの、Intelは以前まで、このようなアプローチを重視していなかった。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]