富士通は4月27日、基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」のラインナップの1つとして、同社の中型メインフレーム用OS「OSIV/XSP」と、LinuxまたはMicrosoft Windows Serverが1台の筐体内で並行稼働できるモデルの開発に取り組んでいることを明らかにした。
同社がこうしたサーバの開発を進めるのは、メインフレームの資産をオープンサーバで稼働させたいというニーズが高まっているためだ。このモデルは、2008年度上期中に出荷を予定している。
新モデルは、PRIMEQUESTをベースに、中型メインフレーム用OSのOSIV/XSPと、インテルのItanium 2プロセッサ対応のLinuxまたはWindows Serverが、同一のCPUアーキテクチャー上で並行稼働する。また、メインフレームとオープンサーバ両方のI/O装置が接続可能となる。
このモデルにより、メインフレームシステムとオープンシステムを一定期間並行運用しながら、メインフレーム資産を段階的にオープン化できる。オープン化完了後は、メインフレーム資産を稼働させていたCPUやメモリなどのリソースをオープン資産向けに転用できる。