富士通、Montecito搭載サーバ「PRIMEQUEST」を発表--「2007年には利益を出す」

藤本京子(編集部) 2006年07月19日 20時45分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 富士通は7月19日、インテルが同日発表したデュアルコアのItanium 2プロセッサ(開発コード名:Montecito)を搭載した基幹IAサーバ「PRIMEQUEST 500シリーズ」を発表した。富士通 経営執行役 サーバシステム事業本部長 山中明氏は、「PRIMEQUESTはメインフレームの信頼性と、オープンサーバの経済性を兼ね備えた基幹業務を支える中核サーバだ」とアピールした。

 PRIMEQUESTは、メインフレームの技術をベースとし、オープンミッションクリティカル分野をターゲットとして開発された製品。インテルと富士通は、同製品の企画や設計、開発、検証の全プロセスにおいて協業している。第1世代の400シリーズは2005年4月に世界で同時発表され、すでにサークルKサンクス、ボーダフォン、NTTデータ、滋賀銀行、トヨタ自動車などを含め、12カ国で100台以上導入されている。

PRIMEQUEST PRIMEQUESTの前で握手を交わす富士通の山中氏(左)とIntelのKilroy氏(右)

 発表会場には、共同で開発に関わった米Intelの副社長 兼 デジタルエンタープライズ事業本部長 Thomas Kilroy氏も同席し、「PRIMEQUESTは、富士通のプラットフォームテクノロジとIntelのプロセッサ技術を合わせたもので、オープン市場に新たな価値を提供する」とコメントした。

 500シリーズでは、同社の超高速チップ間同期型伝送技術(MTL:Mori/Muta Transceiver Logic)が向上し、チップ間の伝送帯域が800MHzから1066MHzへ、CPUとメモリ間のバス帯域が400MHzから533MHzへと拡張されたことにより、システム性能が従来比の最大2.5倍に、価格性能比が最大3倍に向上した。

 また、メインフレームクラスの信頼性を実現する二重化同期アーキテクチャ「Dual Sync. System Architecture」を採用しているほか、仮想化技術を強化し、拡張パーティショニング機能でパーティションの粒度が4CPUから2CPUにまで細分化され、最大パーティションの数も8パーティションから16パーティションにまで拡大した。今後は、さらにパーティションの粒度を高める仮想マシン機能を計画中だ。

 富士通では同時に、PRIMEQUESTに対応するミドルウェアの機能強化も発表している。ミッションクリティカルオンライン実行基盤「Interstage Business Application Server V8」や、オープン環境でバッチ処理を実現するバッチアプリケーションサーバ「Interstage Job Workload Server V8」を500シリーズに向けて提供開始したほか、SOAの基盤となるサービスバス製品「Interstage Service Integrator」の64ビットLinux対応版や、アプリケーションサーバ「Interstage Application Server」、リレーショナルデータベース「Symfoware Server」など、64ビット対応のWindows上で動作する基幹ミドルウェアを2006年10月〜12月に提供する。

 さらに、メインフレームからオープンシステムへのマイグレーションを支援する「TransMigrationサービス」を強化するため、ミドルウェア機能で既存アプリケーション資産の移行工程を30〜50%削減できる「マイグレーションスイート」を導入する。また、顧客ニーズに応じて工場出荷時に機器の搭載作業を実施するシステム導入支援サービス「カスタムメイドプラス」も新たに提供する。

 1年前に投入されたばかりのPRIMEQUESTは、未だ利益を生む事業となっていないが、山中氏は「努力が必要だが2007年には利益を出したい」と述べている。500シリーズは、データベースシステムや基幹システムの再構築などを中心に、2008年3月末までに2000台を販売することを目標としている。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
クラウド基盤

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
ITアナリストが知る日本企業の「ITの盲点」
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]