Oracleは9月15日(米国時間)、DWHアプライアンスの最新版「Exadata Version 2」を発表した。CEOであるLarry Ellison氏によって披露された同製品は、データウェアハウス分野への投資を加速していくというOracleの計画を明確にするものだ。
Exadata Version 2の投入には、3つの主要な目的がある。
- Netezza、TeradataといったDWH分野における競合の追撃
- Sunに対する投資を続け、IBMと張り合う姿勢を見せる
- Sunを買収した背景となるロジックを説明する
第1世代のExadataは、HPとのパートナーシップによってリリースされた。今回の「Version 2」は、Sun Microsystemsによって開発されたものだ(リリース文)。
こうした動きは、OracleがSunを買収した理由を説明するものである。Exadata Version 2のローンチは、SunのFlashFire技術を広く知らしめることで、SunのエグゼクティブバイスプレジデントであるJohn Fowler氏に対して、買収の理由を説明する意味合いも持つ。
Oracleにとって、Exadata Version 2のセールスポイントは「OLTP(Online Transaction Processing)とDWH(Data Warehousing)の両方の用途に向けてデザインされている」点だと、Ellison氏は言う。OLTPでの利用は「NetezzaやTeradataにもできない」(Ellison氏)とする。
Ellison氏はさらに、Oracleは、Teradataのインストールベースに対してExadataの導入を進めていくとした。
Ellison氏は、IBMの製品と比べて、Exadata 2はより低いコストでより速い処理ができると発言。Exadataのフォールトトレランス機能やその他の性能などについてもIBMに匹敵するものであるとした。
以下にある包括的なメッセージは、Oracleの計画がSunのハードウェアビジネスを引き継ぎ、かつ、データウェアハウジングやデータクランチングのような作業のために特化したシステムへの高いマージンを生み出すというものである。
以下に、Ellison氏の講演の中で示されたスライドをいくつか選んで掲載する。
価格については、以下のスライドを参照のこと。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ