NTT西日本、エコオフィス化への取り組みでサンの「Sun Ray」シンクライアントを採用

ZDNet Japan Staff

2009-11-26 19:50

 NTT西日本は、エコオフィス環境トライアルにおいて、サン・マイクロシステムズのシンクライアント「Sun Ray Virtual Display Client」(Sun Ray)を採用する。サン・マイクロシステムズが11月26日に発表した。

 NTT西日本のエコオフィス環境トライアルは、同社が推進する環境保護活動と経営を融合させた「環境経営」の一環として12月1日より開始する。このトライアルにおいて、実際のオフィス環境にシンクライアント端末としてSun Rayを約1600台を導入し、「ワークスタイルの変革によるエコオフィス化」と「システムの省電力化によるエコオフィス化」を検証するという。

 NTT西日本では、ワークスタイルの変革によるエコオフィス化について、「シンクライアントの導入によるフリーアドレス化で社員同士のコミュニケーションを活性化させ、情報の共有や活用の促進を図ることで業務効率を高めるほか、オフィスの作業スペースを集約してオフィス照明や空調の効率化などの使用電力量削減の検証も行う。また、会議スペースにもシンクライアント端末を設置することで、紙資料を配付することなく情報共有ができ、会議のペーパーレス化を促進する」としている。

 また、システムの省電力化によるエコオフィス化については、「シンクライアントの導入にあたってはサーバ設備が必要で、システム全体の消費電力を削減するにはサーバ設備の省電力化を進める必要がある。そのため、トライアルではサーバ設備に仮想化技術を採用し、利用者ごとに割り当てられるリソースの最適化も行う。これによってシンクライアントとサーバをあわせたシステム全体の省電力化を検証すると共に、サーバ設備に機能を集約することによる運用管理稼動の削減や利用者負担軽減についても検証する」という。

 トライアルは、大阪市中央区のNTT西日本ビルや神戸市中央区のNTT西日本神戸中央ビルなど、合計12拠点ビルの一部のフロアにて2010年3月31日まで続けられる。その後NTT西日本では、2010年中にエコオフィス化のガイドラインを制定し、グループ全体に展開する予定だ。

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