企業向け検索技術を基盤に自社で開発した全文検索ソフトウェア「Accela BizSearch」および企業向け検索システム構築サービスを中核に、情報の管理と活用のためのソリューションを提供するアクセラテクノロジ。
同社の代表取締役社長、進藤達也氏は、9月4日に開催された「ZDNet Japanソリューションフォーラム2007 〜サーチテクノロジからはじまるエンタープライズ2.0」で、Web2.0時代の情報活用術について講演した。
「企業を取り巻く環境の変化は猛烈な勢いで変化している。農業経済、工業経済の時代には、大量生産や効率化、標準化、コスト削減、シェア第1主義などがキーワードだった。しかし、時代が知識経済に移り変わった現在、グローバリゼーションやITにおける技術革新、多様化するニーズ、規制緩和、M&Aと業界再編、高付加価値、イノベーションなどがキーワードとなっている」
IT化における変化のスピードは、当初は「ドッグイヤー」と呼ばれていた。これは、犬が人間の7倍のスピードで成長することをIT業界の成長に例えたものだが、最近ではこうした言葉も聞かれなくなった。「ドックイヤーという言葉が使われなくなったのは、IT化による進化のスピードが、もはや当たり前になったため」と進藤氏は言う。
また同時に、「企業における組織や情報のあり方についても大きな変化のときに来ている」と進藤氏。大量生産の時代には、組織や情報は経営層から事業部門へ、ピラミッド型にトップダウンで下りてきた。しかし、ニーズが多様化した現在では、“顧客の声”を事業部門から経営層にフィードバックし、そこから意思決定を事業部門に戻す逆ピラミッド型の組織および情報構造になっている。
この“顧客の声”を企業が効率的かつ効果的に収集し、活用するために重要となるテクノロジが企業向け検索テクノロジであり、「企業では新しいテクノロジが求められている」と進藤氏は話す。
「今や検索テクノロジを使ったことがないという人はいないだろう。ただし、ここでいう検索技術は、Yahoo!やGoogleなど、インターネット検索テクノロジだ。これは非常にクリエイティブなテクノロジに違いはない。しかし、Yahoo!やGoogleだけで業務に必要なデータをすべて見つけ出せるのだろうか」(進藤氏)