フィードパスは10月16日、同社の提供するSaaS型ウェブメール「feedpath Zebra」と、ウェブグループウェア「サイボウズOffice 6 for ASP」の2つのサービスをシステム連携すると発表した。
フィードパスは、サイボウズと住友商事の共同出資によるベンチャー企業。「feedpath Zebra」は、米Zimbraが開発販売を行うウェブメールシステム「Zimbra Collaboration Suite」を、フィードパスが日本向けにローカライズし、独自のSaaS型サービスとして2007年2月より提供しているものだ。
「feedpath Zebra」では、ウェブメールを中心に、アドレスブック、スケジューリングといったグループコラボレーションのためのツールが統合されている。Ajaxを多用したリッチなユーザーインターフェースに加え、「Zimlet」と呼ばれるインターフェースを介して、外部の様々なアプリケーションやWebサービスと連携できる点が大きな特徴となっている。今回発表された機能は、このfeedpath Zebraと、同じくフィードパスの提供している「サイボウズOffice 6 for ASP」との間で、このZimletを介した連携を行うもの。
具体的には、feedpath Zebraへのログイン時および任意のタイミングで、「サイボウズOffice 6 for ASP」から個人スケジュールを取得したり、feedpath Zebraのメール本文に含まれている日時に関する情報から、「サイボウズOffice 6 for ASP」へ直接スケジュールを登録するといったことが可能になる。
フィードパス、代表取締役社長兼CEOの津幡靖久氏。
feedpath ZebraとサイボウズOffice 6 for ASPの連携機能のメリットについて、フィードパス、代表取締役社長兼CEOの津幡靖久氏は、「日本のビジネスマンにとっては、サイボウズOffice形式のスケジュール管理機能が最も使いやすい。日本的な組織管理に優れたサイボウズOfficeと、メールを中心とした情報管理を可能にするfeedpath Zebraを連携することで、それぞれのサービスの価値を高められる」と説明した。SCメディアコムが、この連携サービスを含む両製品の導入を決定しているという。
なお、米Zimbraは、2007年9月に米Yahooによる買収が発表されている。津幡氏はこの件について、「日本への具体的な影響は今のところない。個人的には、インターネット企業としての知名度が高いYahooによる買収で、導入する法人ユーザーの安心感は増したのではないかと思う」とした。
今回の連携機能の発表に合わせ、フィードパスでは「feedpath Zebra Black」と「サイボウズOffice 6 for ASP」の両サービスを2007年12月14日までに新規契約すると、今後永続的に半額の料金(両サービス合計で1ユーザーあたり1980円/月、税別)で両サービスを利用できるキャンペーンを行い、ユーザー数の拡大を図る。
「フィードパスを日本のSaaS提供母体に」
発表会には、サイボウズ、代表取締役社長の青野慶久氏も出席し、フィードパスを中心としたサイボウズグループののSaaS戦略について語った。
サイボウズ、代表取締役社長の青野慶久氏。
青野氏によれば、サイボウズグループ全体でのASPサービスにおける売上は、10期の間、前年比51%の継続した成長を見せているという。サイボウズOfficeを含む、他のサイボウズ製品においても、現在APIの整理や拡充を進めており、ソフトウェアのSaaS化による「付加価値の醸成」を目指していくという。
海外企業の提供するSaaSが、日本においてもユーザー数を伸ばす中、「フィードパスを日本のSaaS提供母体として推進していく」ことが、サイボウズグループとしてのSaaS戦略であると青野氏は述べた。今後、同社も加盟している日本のソフトウェアベンダーによる製品の相互連携を進める業界団体「MIJSコンソーシアム」を中心とした、他社製アプリケーションとの連携の推進なども視野に入れているという。
「構想段階だが、サイボウズOfficeとであれば、ソフトブレーンのSFAアプリケーション、ウィングアークテクノロジーズの帳票出力アプリケーションなどとのの連携も考えられる」(青野氏)とする。
「feedpath Zebra」と「サイボウズOffice 6 for ASP」の連携機能の例。feedpath Zebraで読んでいるメールの本文内に書かれている日時に関する情報を、サイボウズOfficeの「新規予定」として登録することが可能になる。
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