これまでに「Twitter」で発言してきたことは何でもGoogleから発見できるようになっていきそうだ。
Googleは米国時間4月13日、新たにトピックごとに組織化されるアーカイブされたTwitterメッセージのタイムライン機能の提供を開始する計画を発表し、検索ユーザーは、検索クエリと関連したツイートがTwitterで盛り上がった時期などをチェックできるようになる。あるトピックと関連する非常に多くのツイートが含まれた特定の日をクリックすると、ユーザーには当日の個別のツイートのスクロールリストが提供される。
まるでこれはGoogleがツイートのためだけに数年前からタイムラインの検索機能を提供していたかのようである。検索ユーザーはタイムラインの最も右端の「right now」から開始して、左へ移動するごとにタイムラインをスクロールしながらさかのぼっていくことができる。
Googleで同プロジェクトを統括するプロダクトマネージャーであるDylan Casey氏は「これまでの話題は現時点で生じていることが中心となってきた」と語っている。しかしながら、いまや検索ユーザーは、全国ニュースレベルであれ、地元のイベントレベルであれ、過去に生じたことと関連するツイートを見つけ出せるようになる。「この種のコンテンツをめぐるアーカイブのエクスペリエンスは、われわれにとって新たなものではない」(Casey氏)
だが、まだ提供される機能は完全なものではない。Googleは、2010年2月にさかのぼるツイートのみが、今後数日以内に提供が開始されるスタート時の利用対象となることを明らかにした。とはいえ、同社は最終的にTwitterが開始された2006年3月までさかのぼってツイートを表示可能にする計画である。
Googleがリアルタイムウェブを組織化する試みは、同社がリアルタイム検索を発表した2009年12月に本格的にスタートしている。リアルタイムウェブではステータス変更に関するメッセージやマイクロブログの投稿などが対象となるため、Twitterのみがリアルタイムウェブのコンポーネントであるというわけではないものの、複数の検索分野の専門家が、この分野ではTwitterこそが最大の位置を占めることに同意しており、これまでTwitterコンテンツの「firehose」機能の利用は大きな課題となってきた。
Twitterは独自の検索ページを提供しているものの、検索結果の表示は、当日の流行のトピックに関するものがグループ化されるか、単に人々が最新のTwitterのアップデートを投稿していくのを検索ユーザーに見せる形でしかない。また、Twitterは、ユーザーが過去3200件までのツイートのアーカイブを閲覧できるようにしているが、一部のユーザーにとっては、せいぜいこれも2週間分ほどにしかならず、そのアーカイブを特定のトピックで検索するのに適した手段は提供されていない。
それにしても、2007年4月の厄介なツイートが、自分の氏名とともに「驚くべき事件」としてGoogleの検索結果に表示されてしまったなら、一体どうなるのであろうか?Casey氏は、Googleが表示するのはパブリックに公開されているツイートのみであると述べたため、もしTwitterユーザーが、さかのぼって特定の秘密にしておきたい投稿を削除すれば、検索結果には表示されなくなる。
しかしながら、どのようにしてTwitterユーザーが、すでに3200件のアーカイブの表示制限を越えてしまった過去の問題となるツイートを削除できるのかは、いまだに不透明な点である。Googleは、検索結果に表示されてもプライベートなコンテンツとしてフラグをつけられるように、ウェブパブリッシャーに対して許可を出しており、今回の提供では現時点で同様の機能が利用できなかったとしても、同じような機能の開発にGoogleが取り組んでいることを、Casey氏は述べている。
米国太平洋夏時間午後12時8分更新:Googleは、どのようにユーザーが過去のツイートを削除できるのかを明らかにした。たとえTwitterのアーカイブからはアクセスできないツイートでも、Googleの検索上で見出すことができれば、そのツイートの登録ユーザーとしてクリックすることで、Twitterを通して削除が可能である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ